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羨ましい
ノンフィクションです。少しでも多くの方にこの存在を知ってほしいです。
(ええなあ…)
いつも思っていた。
(ええなぁ…)
どんな時も。
(ええなぁ…)
あらゆる場面で。
私はいつも他人を羨ましがっていた。
それは私に向上心や努力する力が
なかったからかもしれない。
でも、私は無理もないと思っている。
私には産まれつき、顔に疾患があった。
口唇口蓋裂という疾患だ。
人と関わる時は必ずと言っていい程、
人の顔を見るだろう。
私にはそれが嫌だった。
人の視線が怖かった。
いつしか歩く時も靴ばかり見つめて歩いていた。
そんな時、ある感染症が世界で大流行した。
世界中でマスク着用が当たり前となった。
私にはその期間があって良かったのか、
悪かったのか、今でも分からない。
メリットもデメリットもあった。
メリットはマスクをしていて口元を
見られる事はないから気楽に人と話せた。
デメリットは自分らしさが失われ、
人の表情が見えにくくなった。
心身ともにマスクをしていた期間だと言えるだろう。
しかし、私は高校入学前の春休みにふと思った。
このままで良いのか。
私はまたマスクで隠して過ごしていくのか。
心身ともに息苦しい。
私はこんなんで楽しく青春をおくる事が
できるのだろうか、と。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。




