表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薬屋に何か文句・苦情はありますか?  作者: satomi


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/37

第8話 王宮での朝食

確かに王城に泊まるとは言いました。でもでも、こんなにいい部屋を使わせていただくとは思いませんでした。

しかも、なんだか侍女と言うんですか?その方がいろいろとお世話をしてくれるようで恐縮です。大体の事は自分で出来るんですが……。

「セアラ様、お風呂の準備ができました」

 セアラ様??生まれて初めて敬称で‘様’を付けられたような気がします。

「セアラ様が湯浴みの際に何か不自由なことがあれば不肖ローラ、お手伝いをさせていただきます!」

 お風呂の湯加減もバッチリだし、そもそも平民はこんなに大きな湯船に浸かったことがありませんでした。なんだかドキドキです。

「セアラ様、せっかくの御髪です。ここは一つキレイにしましょう」

「??オグシって何ですか?」

「髪の毛のことですよ」

 笑顔で教えてくれたけど、それは‘髪の毛’を敬語で言ったみたいな?私の髪の毛に敬意を払ってれなくていいのに……。

 その後は、ローラにされるがままに髪を預けていた。頭皮のマッサージもしてくれて非常に気持ちがいい。

「セアラ様はもともと御髪がキレイなのに、なかなか手入れできない環境でいらっしゃるのが残念だわ。私どもはやりがいがあるのに……」

 ローラだけじゃない?増えてる?湯船に浸かったままの格好で私は恥ずかしいんですけど?

「茶色の御髪ですが光の加減でキラキラと…。本当にキレイな御髪でらっしゃる。よく腰のあたりまで伸ばしていましたね」

「えーっと、周りに切ってくれる人がいなかったのでほったらかしという感じですね」

「「えーっ」」

 なんか、結構な数の声が聞こえた。ローラ以外に何人いるの?


 そんなお風呂でしたが、湯上りはさっぱりとしました。心なしか頭も軽くなったような……。

 全身が映る鏡で自分の姿を見ると…何という事でしょう?全然違うじゃん!ローラすごいなぁ。いや、私も気持ちよくて寝ちゃったうちに増えた侍女さん達にいろいろされちゃったみたいだけど。

「セアラ様、湯冷めに気を付けて下さいね。御髪の水をふき取りましょうか?」

「お願いしていいかなぁ?」

 そのように、とりあえず王城生活一日目は終わった。


 王城生活2日目。ローラが朝起こしてくれた。

 このフカフカのベッドは人を堕落させるわ。ダメね。恐らく枕に私のヨダレが……。

「セアラ様、どうぞ。洗顔用のお湯です」

 至れり尽くせりと言うんだろう。起き抜け朝一で食事前にそんなサービス有難い。が、バシャバシャと洗顔をしてはダメなのよね。きっとこれも作法があるんだろうなぁ。貴族って大変だなぁ。

「セアラ様、どうぞ豪快に洗顔を!」

 心を読んだの?ローラは怖いなぁ。とはいえ、ベッドを汚すのは忍びないなぁ。と思い私は水(お湯)が跳ねない程度でバシャバシャと洗顔をした。

 その後、ローラはどこから出したのか、キレイなタオルを渡してくれた。

 フカフカだった。王家の物は基本的にフカフカなの?


「さ、セアラ様。着替えをしましょう」

「えーと、昨日着てきた服は?」

「今頃、ランドリーメイドが洗濯をしています。そういうわけで、ここにあるわりとシンプルなドレスをお召しください」

 お召しくださいって……人生初のドレスなんですけど?

 着替えまでローラに手伝ってもらい(一人じゃ着れない仕様になってるし。恥ずかしいけど、やむを得ない)、なんとか、朝の支度を終えた。

「さ、髪を梳かして整えましょう!」

 え?そんなの適当じゃダメなのかなぁ?うーん、この後皆で食事なら陛下もいらっしゃるだろうからダメか…。陛下もいらっしゃるし。

「お願いします」

 すべての朝の支度を終えて、やっと朝の食事に行くこととなった。この王家は朝の食事は皆で食べるスタイルを取っているらしい。夜とか昼は時間が取れなかったりするから、せめて朝は家族で揃いたいという陛下・王妃殿下の気持ちらしい。


「まぁまぁまぁ。貴女がセアラちゃん?陛下からもセイムスからもロゼットちゃんからも聞いてるわよ。可愛いわ、可愛いわ。私も‘セアラちゃんを愛でる会’の会員になるわ~」

 ほわほわした方だけど、王妃殿下ですよね?またやんごとなき方がご入会なさった……。

「皆様おはようございます。朝から、平民の顔など申し訳ございません!」

「「「何を言う!」」」

 ビックリした。ロゼット様がお産みになった王子殿下が泣いてしまって侍女達が急いであやしている。もちろん母であるロゼット様も混ざりますけど。

「セアラちゃんは朝から可愛いのぉ。やはり私も‘セアラちゃんを愛でる会’の会員にならないとなぁ」

 陛下はまだ会員ではないのですか?会長は誰?会長の許可が必要とか?

「朝からセアラちゃんを見れるなんて、幸せだなぁ。ニクソン!セアラちゃんを娶れよー!」

 簡単に仰いますけど、私はただの平民で頑張っても男爵?ですから!第2王子と婚姻など無理でしょう?

「うむ、セアラは薬師として働き続けたいようだからなぁ」

「そんなセアラちゃんが健気で可愛いのよぉ」

 また、ロゼット様が抱きついてきた。

「ロゼット様、朝食ですので少し離れて下さい」

「いいのよ、お義姉様って呼んでも」

 話が逸れまくっている。朝食は?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
王宮にお泊まりか〜!王様殿下、大太子殿下、妃殿下。第二王子に慕われてるセアラさんだから、特別待遇だね。大きな天蓋付きふかふかベッドに侍女が複数人か〜。平民薬師のセアラさんからしたら、あり得ない状況だよ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ