第37話 エピローグ
ニックの話によると、アピスはあの年(15か16くらい)で、すでに王宮騎士団のナンバー3らしい。団長がニック様、副団長がキース様だから、その次?かなりの実力者になってるみたい。
「昔私を『裏口入団』とか言ってた奴らを片っ端からのしていってたら、こうなった」
と、アピスは言っている。
「時代はアピスだな。セアラみたいに可愛いし、実力もある。俺が引退したら、アピスが団長かなぁ?」
などとニック様は言う。
淑女と騎士の二足の草鞋でやっていけるか心配だけど、本人がなりたくて騎士になってるわけだし。万々歳かな?
アレスが言ってた‘剣術に秀でた子を重んじる’みたいな国ってどこだろう?
アレスに聞いてみるかなぁ?その場での方便だといいんだけど。
「あぁ、東方にある国がそうだよ。なんでも女性が男性に守られてばかりいるのはナンセンスだということだ。考えてみればそうなんだよね。ちょっとは武力があってもいいんじゃないかと私は思うよ。少なくとも自分の身を守れるくらい」
「あんたのリカちゃんは違うじゃない。守って~のタイプよ?」
「リカはな。今後のウィナーズ王国についてジェイムス王子殿下ともいろいろ話すつもり。女性も口ばっかり達者にならずに、護身術くらいは習得するべきだ。と進言してるよ」
はぁ、アレスは側近としてなかなか有能なのねぇ。
「東方にある国なんだが、王家は金髪に緑眼だったかな?東方=黒髪・黒目ってイメージだけど違うよ。ちょっと西寄りの国かな」
はぁ、アレスの情報網は凄いわ。誰が仕込んだの?家庭教師?
「こらアレス、俺のセアラに何の用だ?」
「私がアレスに用があったのよ!」
「父上、いい加減子作りとかやめてくださいね」
「子供は授かりものだ!」
言い切るところがすごいなぁ。
「はぁ、私はもうデビュタント済んでるんですよ?そんなんで弟妹とかちょっと年が離れすぎでしょう?」
「授かりものだから何とも言えないな、それは」
私は二人の会話になんとも言えない。
「逆にアレスはリカちゃんがいくつになっても可愛いだろ?子供がいてもいいだろ?」
「それを言われるとなんとも……」
ニック様の逆襲。
「あ、そうだ。アレス。アピスが騎士団のナンバー3らしいわよ」
「騎士団弱くなったんですか?」
「何てことを言うんだ?アピスが強いんだ。失礼だな、アレスは」
全く、アレスは言うに事欠いて、騎士団が弱くなったとか言うかなぁ?アピスの実力を認めてやれよ。
「アピスはねぇ、自分の事を『裏口入団』とかいう輩を片っ端からしばいていったらしいのよ。その結果がナンバー3。アピスの実力よ」
「やっぱりキース様には勝てないのかぁ」
やがて自分の義父になる人間をつかまえて何を言うかな。アピスがキース様に勝つことを願ってる?
「そのキースは俺に勝てないんだ。俺がナンバー1だ!」
「団長ですからね」
その後、アピスは騎士団の団長になる事はなく、望まれて東方(ちょっと西寄り)の国イーストエデン王国に嫁いで行った。
「「あーアピスまで嫁いで行っちゃったよぉ!」」
お義父様とニック様が騒いでいる。
「お二人とも朝食の場です。騒がしいですよ」
今日も朝からアレスは辛辣。
王家の朝は、お義父様とお義母様、セイムスお義兄様とロゼットお義姉様家族、ジェイムス王子殿下とステラ家族、アレスとリカちゃん家族、そして私とニック様という大所帯で始まるようになりました。国王陛下夫妻はめでたくひいおじいちゃん・ひいおばあちゃんになりました。私とニック様もおじいちゃんとおばあちゃんデビューなの!
END
アレスはスッカリ辛辣に育っちゃって(涙)
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