第36話 子供達も成長しました
こんなだけど、私はキチンと騎士団の救護室で薬を調合して働いてたのよ?子育ても落ちついたし。
「へぇ、セアラちゃんも子供が婚約を考えるような年齢になったのかぁ」
のん気だけど、多分骨折してるよ。
「セアラちゃんの調合する薬には毎度世話になってたけど、骨折には直接塗れないもんなぁ」
「絶対安静で全治1か月ってところかしら?ついつい動かしちゃうのよね、腕って。どうやったら折れるのよ?」
「恐らく俺が持っていた剣を落とそうとしたんでしょうね。力加減と場所間違いで叩き折る。みたいな?」
ニック様の仕業でしょうか?
「それ……団長がやったの?」
「わかります?セアラちゃんに似てると評判の子が騎士になりたいって言ってるんでしょう?長生きしないとなぁ。って呟いたらこうなりました」
……。なんかごめんなさい!
「うちの子、女の子は長女はブラコンだし、次女はファザコン。次女の方が騎士になりたいって言ってる方ね。なんでだろう?長男は辛辣よ。ごめんなさいね。家庭の事情で」
「団長、お嬢さんの事大切だから仕方ないですよ。セアラちゃんに似てるって評判だし」
ステラも私に似てきたのよね。ニック様は「ハーレムだー‼」とか喜んでましたけど。それを辛辣な目で見るアレスの目が忘れられないわ。
結果だけ言うと、アレスはリカちゃんと。ステラはジェイムス王子殿下と婚約しました。ステラの方はお義父様も大喜びで婚約がすぐ決まったんだけど、アレスはなかなかキース副団長からの許可が下りなかったみたい。
泣く泣く(泣かないけど)ニック様に相談して、ニック様からキース様に半ば団長命令のように認めてやったら?みたいに言ってもらったみたい。リカちゃんはアレスが好きだったから婚約決まって嬉しいんだろうけど。
リカちゃんはうちにお嫁に来るだけだもん。特に問題はないけど、うちはね?
問題はステラよ。
これから毎日王子妃教育らしい。これからは王宮で生活するみたい。と言っても毎朝顔合わせるんだけどね。ロゼット義姉様が今までやってたことだし、まぁ頑張れ~。
婚約期間もアレスとリカちゃんは半年って言ってたな。よくキース様が許したなぁ。婚約中の二人はラブラブでデートしたり。キース様が見張りをつけて、一線を越えないように見張ってる。あのニック様の子だからなぁ。でも一応腐っても王子だし、そこらは弁えてほしい。
ステラとジェイムス王子殿下の婚約期間は少なくとも一年。ステラが頑張って王子妃教育をなんとかしつつ、ドレスの採寸だのなんだの王子妃になるって大変みたい。
私が楽だったみたいだけど…。思えばドレス決めるのも丸投げしてたし。
アレスもジェイムス王子殿下もちゃんとプロポーズしたのかなぁ♪アレスはポイント稼げそうだなぁ。リカちゃんがロマンチストならプロポーズはポイント稼げるわよね。ジェイムス王子殿下……王宮でなかなか二人きりになれないもんな。二人きりだと思ったのにお義母様とかお義父様がいたりで私も大変だったなぁ。懐かし~。
アピスは今日騎士団の入団試験とか言ってたっけ?
王宮騎士団は完全実力主義だからなぁ。
でもまぁ、その方が居心地はいいよね。絶対裏口入団とか言われそうだし。まぁ、団長が実の父で副団長が兄の義父(予定)ならそうよね。
毎日素振りとかしてたし、最近は体術もしてたなぁ。あいてはニック様。かなり手を抜いてたけど。ドレスで隠れるようなところはけっこう傷だらけ。私が薬を作ってあげてるんだけど、すぐ使いきっちゃうんだよね。使いすぎじゃないの?
「母様!騎士団に入団決定!」
「あら、そうなの?髪の毛切るんじゃないわよ?邪魔だろうけど、なんとかしなさい。ローラに相談とか」
「周りから、『あいつは絶対裏口入団だ』とか言われて怒り心頭!」
「実力で黙らせれば問題ないのよ。アピスには子供の頃から素振りを続けてきた剣術と最近ニック様としてる柔術があるでしょ?要は勝てばいいのよ、勝てば。本当に裏口から入ったなら実力なんてないでしょ?」
「そうね、また鍛錬に励む!あ、アレス兄さま~!」
嵐が去った……。
セアラちゃんはドタバタな日常の中でも騎士団で仕事をしていたのです。




