第25話 セアラを労わろう!
「セアラちゃんが無事でよかったわぁ」
「お義母様、何も頬ずりしなくても……」
「何言ってるのよ、セアラちゃん!私は抱きつきたいのを我慢してるのよ!この座席順が憎い!」
仕方ないですよ?第1王子夫妻と第2王子夫妻はテーブルで向かい合ってるんだから。お義母様はお好きなように。お義父様は所謂、お誕生日席というやつだろうか?端っこの見渡せるところに座っている。上座?元平民にはわかりません!
「ゴホンっ、あーっ皆に集まってもらったのは今朝の大発表を受けての事だ。今夜は‘セアラちゃんが妊娠したぞの宴’だ。大いに騒ごう。あ、セアラちゃんはアルコールダメだからね!あ、薬師だもんそんなのわかってるか。ではカンパーイ!」
「「「「カンパーイ!」」」」
「あーい!」
あら、ジェイムス王子殿下も喜んでくれるのですか?それは嬉しいですね。
「セアラ、ジェイムスはセアラが女の子を産んだら自分の嫁に欲しいと言っているようだ」
「男の子なら?」
「賢く育てて、自分の側近にしたいらしい」
そんな野望をもう持ってるとは。
「私も孫が増えるのか……。しみじみ年を取ったなぁ」
「やめてくださいよ。私まで年を取ったみたいに感じちゃうじゃないですか!」
「お二人ともまだまだ若いですよ。セイムスお義兄様の即位はまだまだ先になりそうですもの」
そして、何故だろう?ニック様に弟妹が出来そうな気がする……。
宴もお開きになった。私とニック様はしばらくというか、私が無事に出産して動けるようになるまで、まだお城での生活をするようです。
新しく建てようとしていた建物ですが、お義父様の厳しいチェックが入りました。
「ここは段差が大きすぎる」「角にぶつかったら危ないじゃないか!」「ペンキなどは身体に害のないものなんだろうな?」等々、かなりのチェックをしていました。私が出産するまでの期間に子供も暮らすことを想定した家をつくると張り切っています。
~ニック視点
「ニック様、予感なのですがお義父様もお義母様もまだお若いでしょう?なんとなくニック様の弟妹ができるような気がするんですよね……」
「まさか?あの父上と母上だぞ?」
「はい。あのお二人です。お二人ともお若いですし、それもアリかなぁなどと考えてしまいました。自分が妊娠しているせいでしょうか?もうっ恥ずかしい。忘れて下さい!」
セアラはそう言うと布団をかぶってしまった。
正直、カワイイ。妊娠さえしていなければ……。今こそ鍛え上げた騎士団での精神力を使う時では?そう思うとなんだか自制できる気がするが、可愛いセアラと騎士団で鍛えた鋼の精神が天秤にかけられている。頑張れ!俺の理性!!
っていうか、俺に弟妹の予感がする?父上と母上ねぇ。確かに父上も母上もまだまだ現役そうだけど、子供を作ろうとか思うか?思わなくても、できちゃった。てへっ☆っていうパターンもあるが……。
それより、俺の理性の方がヤバい。
「セアラさん、指でちょこっといいですか?」
お伺いを立ててみた。意外や意外。セアラは物欲しげに見てきた。頑張れ、俺の理性!
その日は本当に指でちょこっとお邪魔しました。
俺だって子供が大事だからな!そうだ子供がセアラの体には俺達の大事な子供がいるんだ。労わらなければ!
セアラちゃんは皆に愛されているのです。愛されキャラなのかなぁ?




