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薬屋に何か文句・苦情はありますか?  作者: satomi


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第24話 ~ニック視点

「私はお前が暴走してアムソーバリー帝国に乗り込むんじゃないかと気が気じゃなかったよ」

「騎士団にスパイを潜らせていたという自責の念もあったから、なかなか動けなかった」

「「父上はなぜかご存じだったがな」」

「知っているならば、情報提供をしてほしかったものだ。そうすれば、すぐに排除したものを」

「おいおい、父上はなんらかの考えがあってそいつを放置していたんだろう?…多分。だから感情にまかせてニクソンが排除してしまってはいけなかったんだよ。…多分」

 想像するしかない。父上が何らかの意図をもって放置していたと。




「あ、おかえりなさい。ニック様」

 逆なんだが、ウィナーズ王国にセアラが帰ってきたんだ。

「えーと、アムソーバリー帝国にいる時ね。食事に出されたものの中に少量のクスリが入ってたみたいなのよ」

「それがどうした?」

「薬師としてはねというか、妊婦かもしれない身だとクスリに敏感なのよ。クスリの中には妊娠中は摂取しない方がいいもの、摂取したらいけないものがあって、食事に混ぜられていたかもしれないのよ!」

「それは大問題だな」

 なんてことをするんだ?知らなかったとはいえ。というか、知らなかったら何をしても許されるのか?という話になるのだが。これは……父上が知ったら大激怒の上に宣戦布告だな。

「明日にでも王宮医師に診断をしてもらおう」

 ん?王宮医師?

「……以前にも王宮医師に妊娠疑惑を相談したのか?」

「そうですけど、何かありましたか?」

 うがぁぁ―――!!王宮であったことは絶対に国王の耳に入っている(ハズ)。…となると父上は冷静に自分を律してセアラをアムソーバリー帝国から取り返してきたんだな。

「……俺は言ってないぞ。この王宮の中の出来事は全て父上である陛下の耳に入る。つまり、セアラが妊娠してるかも~っていうのも陛下が知っている可能性が高い」

「ウソっ!そういえばそうかも。一応診てくれた医師様には「言わないで下さいね」とは言ったけど…」

「そんなのは※但し陛下は除くというやつだ」

 



「兄上はどう思います?」

「うーん、確かに交渉の際父上は冷静に対処していたが、この王宮の中の出来事は口止めをしても、『陛下』にだけは絶対に伝わるだろうな」

 兄上もそう思うのか…。


「ところで……手加減の話ですが、どうすればよいのでしょうか?」

「はぁまたそれかよ、この体力お化けが!妊娠初期は体を労わってだなぁ。はっ、まさかお前、セアラちゃんに無理強い…」

「していません」

 酷い冤罪をかけられた。

「妊娠後期は?」

「ニクソン…。お前想像してみろ。お前がまだ腹の中にいる。すると、父上の股間が体に当たるんだ。まぁ、このあたりでもう胎児としてはお亡くなり遊ばすだろうが、きもくないか?」

「兄上、正直吐きそうです」

「そうだろう?まぁ、そういうことだ」

 どういうことだろう?兄上の話を総合すると妊娠初期も後期も俺は禁欲生活を強いられるようだが?

「手加減をすればって医師も言ってるんだろ?要するにニクソン、お前が手加減をすればいいんだよ?」

「えーと、現在の状態はだなぁ。気づくと、セアラが気絶してる…」

「……。それはお前、全く気を使ってない。自分の欲を押し付けてるだけじゃないか?」

「セアラが朝まで気絶しなければいいのか?」

「はぁっ?!朝まで?お前は本当に体力お化けだなぁ。それはやっと気を使っているだけで、手加減ではない」

「では、どうすれば?」

「先っぽだけを挿入を一晩に1回かなぁ?妊婦さんには睡眠も必要だからなっ」

 何てこと…殺生な。俺に出来るのか?そんな自制。しかし、さっきの兄上の話のように妊娠後期に親父の股間が体に当たるのは気持ち悪い。


「あ、セアラは妊娠の真偽を1週間後くらいにまた王宮の医師に尋ねるそうです」

「即、父上に報告が行くんだろうなぁ。で、セアラちゃんから直接聞いたら、初めて知ったみたいな顔をするんだろうなぁ。ニクソンよ。国王というのは演技力も必要なのか?」

 俺に聞かないでほしい。

「単に父上が狐ってこともありますから一概には言えないですね。…でもセアラの妊娠の可能性の件を父上がご存じだったのを知らないフリしたいるのだったら、相当な演技派だと思います」

 そして口も堅いよなぁ。母上にも言ってないんだから。ああ、兄上も義姉上に言ってないんだから、その点は同じレベルかと思うけど。



 一週間後に結果は出た。俺の禁欲生活がかかっている。

「うん、妊娠してるって」

 セアラはアッサリと言った。まぁ、下手な鉄砲数打ちゃ当たるっていうけど、当たったんだ……。

「ニック様、喜んでくれないの?」

「何ていうか実感が湧かないというか、いろんな感情が混ざって大変なんだよ。もちろんその感情の中に妊娠万歳もあるからなっ」

 と、言うとセアラは俺の顔を見るために見上げ微笑んでくれた。

「お義父様達にも報告しないといけない事よね。明日の朝食時にでも報告をしましょう」

 ……そして、晩餐は‘セアラちゃん妊娠万歳!の宴’となるんだろうな。晩餐なのに珍しく全員集合だろうな。




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― 新着の感想 ―
セアラちゃんは、何ともアッサリ帰ってきたね!王様が交渉に動いた見たいだけど。スパイの存在を知ってて放置。ニクソン様にも報告なしか〜二重スパイかな?セアラちゃんのアムソーバリー帝国の食事に薬物か〜。意図…
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