第22話 男はいろいろ
俺は再び兄上の所に行くことになった。
「実は……」
と、俺は現状と心情を余すところなく伝えた上で、兄上に相談した。
「俺は今後、激しくして胎児に影響を与えない程度なら夜の営みも大丈夫らしいのだが、本当だろうか?兄上は経験者だろう?どうなんですか?」
ついつい兄上に詰め寄ってしまった。
「全てはニクソン、お前が手加減をできれば問題ないんだがなぁ。問題があってだなぁ。おそらくだぞ?セアラちゃんは出産が近づくにつれてどんどん色っぽく、もっと可愛くなるぞ?」
なんてことだ……。これでは、胎児にも優しくできなくなってしまうではないか!
「お腹の子の事を考えてだなぁ、そこは自制をするんだな。それも一種の修行みたいなものだ。ちなみにだ。出産してすぐはなんにもできないぞ?体を痛めて産んでくれるんだからなぁ。そこは感謝せねばだなぁ。生まれてすぐのジェイムスは猿みたいだったが、我が子だと思うと愛しさもあったし、なにしろ大事な跡継ぎだからな」
「甘やかしてバカ王子にしないで下さいよ。聡明な王子を希望します」
「私はセアラちゃんの子が女の子だったらと希望するよ。ジェイムスと結婚してくれないかなぁ?」
「女の子は嫁に行かせません!」
「王家に生まれたサダメ。王家の駒として他国に嫁入りすることも考え得るんだぞ?」
兄上がちょっと楽しそうだ。
「男の子ってこともあるじゃないですかっ!」
「そうだな。そしたら、ジェイムスの右腕になってくれると助かるな。お前もセアラちゃんも賢いからな」
セアラは賢いが俺?
「あ、セアラの妊娠疑惑は内密にお願いしますよ!ロゼットお義姉様にも。セアラが望んでいるので」
「セアラちゃんの頼みは断れないなぁ」
うちの人間はセアラに弱いな。
~セアラ視点
「どこに行ってたんですか?」
「また兄上の所にちょっと野暮用だ。男同士の話かな?」
「ふ~ん」
「そういえば、隣国のアムソーバリー帝国が最近きな臭いって市井で噂になってるらしいですよ?国民の生活に関係するのかな?」
貿易関係だろうか?
「アムソーバリー帝国と言えば、いい噂は聞かないなぁ。クスリが蔓延しているとかそんな噂」
「蔓延しちゃったら国として成り立たないですよね。クスリでいろんな家が儲けているということでしょうか?」
「そんなことだろうね。セアラも行動する時には注意してね。と言っても俺とほぼ一緒か。王城にいるか、騎士団のとこにいるかだもんな。途中の道も一緒だし」
しかし私はあっさりと攫われた。
騎士団の所にスパイを潜らせていたらしい。長期にわたり、騎士団に潜伏していたので誰一人疑いをもっていなかった。平民からたたき上げで地位を確立したと言っていた人がスパイだった。……油断しまくってあっさりと攫われたんですけどっ。
「団長にはしっかりと鍛えてもらったからなぁ。平民の肩書きでもあそこは居心地が良かったよ。実力主義っていいな」
ええ、そうでしょうね。貴方のような方はさぞかし動きやすかったんでしょうね。
……それにしても、私が攫われたとなるとお義父様・お義母様・セイムスお義兄様・ロゼットお義姉様が大騒ぎでしょうね。ニック様は静かに怒ってそう。
全国力を挙げて帝国に乗り込んできそうだ…。アムソーバリー帝国vs.ウィナーズ王国って戦争になっちゃう!
あ、ちょっと違う気が…。なんか王家の皆様(‘セアラちゃんを愛でる会’の皆様)が交渉に来そう…。




