第19話 いろいろ真実
翌朝食にて、
「ほぉ、ニクソンとセアラちゃんの愛の巣を建てることにしたのか!」
セイムスお義兄様はどういう風にお義父様に報告をしたんだろう?
「うあー」
「ジェイムスがニクソン様を羨ましがってるわよ?ジェイムス、二人の愛の巣よ?二人に子供が出来たら貴方のお嫁さんになるかもしれないじゃない。セアラちゃんに似た可愛い女の子だといいわね?」
「おおー」
どういう宥め方をしてるんだろう?でも……毎晩のように抱き潰されている身としては、いつ妊娠してもおかしくないと思うんだけどなぁ。
ニック様は不敵に笑う。
「残念だったな。俺はセアラが妊娠しないようにしてるからな」
「お……お前…セアラちゃんは純潔なのか?」
「それは報告が行ってるんじゃないですか?セアラの純潔は頂きましたよ」
行っていることは正しいかもしれないが、食事の場でする話じゃないし、まして乳児がいるのに~~!!
??どういう意味だろう?あんなに気絶させられてるのに(弱怒)あとで聞いてみよう。ヤブヘビかなぁ?
「食堂に近くないと、毎日朝食の度に通うのが大変なので食堂の近くで、かつ騎士団にも近い所。という希望を出しました。それと、私が食事の支度をするのはいいんです。慣れてるし。どこで食材を調達すればいいんでしょうか?」
「ううむ、盲点だった。セアラちゃんを市場に出すわけにもいかんからなぁ…。厨房で食材を調達してくれないか?」
「調味料やスパイスなどは?」
「調理というのは面倒なのだな。厨房係と相談して決めたまえ」
元・平民だと侮られたりしないかなぁ?
「セアラ、俺が一緒に行ってやる。セアラを貶めるようなやつは成敗だ」
「あー」
ジェイムス王子殿下はついてこないで下さいね。危ないですよ。
その家ができるまでの数カ月は結局王城にお世話になる事になり、陛下やセイムス殿下達の予定もすり合わせてなんとか皆で厨房で料理をすることとなった。
ところで、何を作ればいいかなぁ?相手は王家の方々……。
普段の食事……朝食すら豪華だよなぁ。最初は胃がもたれた。皆様には内緒にしてるけど。
今度作るのは、夕食。
絶対!コース料理だよね!あのカトラリーを端からとるやつ。
「うーん、うーん」
「何を考えて唸ってんの?」
ニック様が私の腰を抱きながら、訊ねてきた。これは、王族として長きに渡り生活をしてきたニック様のアドバイスをいただくのもアリかもしれない。
「皆さまで料理をするのはいいのですが、いったい何を作るのがよいものか考えていたのです。難しすぎず、そんなに簡単でなく……。かつ、豪華に見えた方がよいのかなぁ?などと考えていたのです」
「なるほどねぇ。王家ってそんなイメージか……。難易度は簡単なものの方がいいだろうな。調理で怪我っていうのはちょっとなぁ。豪華さだけど、実は……誰にも言うなよ?王族はたいてい豪華な食事をしてきてるだろ?そうすると、飽きるんだな。コレが。しかも冷えてるんだぜ?温かいならともかくとしても高級料理かもしれないが、毎日食べるにはちょっと飽きるんだよなぁ。料理長に言ったら、ショックだろうなぁ」
衝撃の言葉だけど、その言葉とともに私を拘束していたニック様の手が上昇してきたのは何故でしょう?
「そうすると、庶民的な料理の方がよいと?」
「セアラは話が速いなあ」
ニック様は手が速いです。もう、私の胸掴みそうですよ?
メニューは明日考える事にして、このままニック様に身を預けることにしてしまいましょう。まだメニューを頭の中で色々考えてはいるんですけど。
「こら、セアラ!もう俺のことで頭をいっぱいにさせてやるからな」
はい。宣言通り、いっぱいになりました。久しぶりに気絶をしてしまいました。ニック様、何かあったのでしょうか?
あ、妊娠しないようにしているとはどういう意味でしょうか?
「ニック様?私が妊娠しないようにしているとはどういう意味でしょう?」
「……セアラがショックを受けるといけないから言いにくかったんだけど。俺はセアラを最後まで抱いたのは初夜のみだ。あとは指だな。セアラは可愛いなぁ指だけで気絶しちゃうんだから」
なんですとー!!いや、指だけで気絶する自分も悪いですけど、それでいいんですか?ニック様?
「え?ニック様はそれで満足を?浮気とか絶対嫌ですよ?」
「浮気なんかしたら、‘セアラちゃんを愛でる会’の会員達にどんな目に遭わせられるかわかったもんじゃない、指でも気絶しちゃうセアラが可愛くてなぁ」
私はちょっと怒った。
「なんですか?それは。毎度毎度気絶している私としては。そんなことになっていると思ってもいないのに酷い!」
「ゴメン、セアラ」
「指で終わるなら、お義姉様達に言いつけますから!私は怒りました!」
それからというもの。気絶はするけど、キチンと最後までしてくれるようです。もうっ。指なら確かに妊娠しないでしょうねっ。




