第15話 結婚式当日
私はお義母様とロゼット義姉様チョイスのドレスを着た。着る事が可能なスタイルを保つことが出来たようだ。もうそれだけで一安心。
「まぁ、可愛い可愛いセアラちゃんが更に可愛いわぁ!ほら見て見てロゼットちゃ~ん!」
「見てますよ、お義母様。本当にセアラちゃんは可愛いわぁ!セアラちゃんが義妹なんて嬉しいわ。ニクソン様に感謝ね」
他でもニック様に感謝してくださいよ。ニック様…ただでさえカッコいいのに、今日は一段とカッコいいんだろうな。鼻血出ないといいな。出したことないけど。
「セアラちゃ~ん!」
「あー」
お義父様とジェイムス王子殿下だ。ヴァージンロードをお義父様がエスコートしてくれるらしい。……私の身内はいないから。
「セアラちゃん、カワイイ!」
「あなた!セアラちゃんに抱きつかないで下さいよ。メイクとか崩れるじゃないですか。ジェイムスも見てるだけよ~。髪型とか崩れちゃうからね~」
「うー」
「陛下にエスコートしていただくなんてありがたいです」
「なにを。これからは義娘なんだから当然の振舞いだよ。あと、今後は公の場以外は‘お義父様’って呼んでほしいなぁ」
やっぱりこの家族は甘々だなぁ。有難いんだけど。
「セアラは準備出来た?」
ニック様が突然控室にやって来た。控室にはセイムス殿下以外全員集合って感じなのに。
「まぁ、レディの控室に突然……」
お義母様はそう言うけど、皆様突然やって来ていましたよ?
「セアラ……キレイだ」
「ニック様も素敵です」
「二人の世界になりそうだから、ニクソンを含めて男性陣は控室から退出しよう」
私がニック様を見たのはそれだけです。ハッキリ言って、他の王家の方のほうが長いこと一緒にいました。
ニック様にも褒められたし、このドレスが着られて(着られる体型で)良かったぁ。
ヴァージンロードを歩いてニック様の元へ行き、誓いの言葉&口づけ(ニック様が赤面なさった)しました。参列された方々に祝福されて、私達はこの後王城で披露宴かなぁ?なんて思っていたら、甘かった。
王家はそんなものじゃない。
教会から王城までの道を遠回りしてパレード。国民に第2王子夫妻の顔をアピールするらしい。
白馬(どこから調達したんだろう?)が引く、青空天井の馬車で左右に手を振りながら、王城までの道を進んだ。
途中、前に薬屋をしていた時の常連さんと目が合ったりして、ちょっとドキドキでした。常連さんには今後も騎士団で薬を作っては誰かに届けてもらおうと思っています。
その後、やっと王城での披露宴となります。
これまでの勉強の成果を見せる時です!それは、ダンス‼私は猛特訓です。まず基礎もないですからね。見様見真似で踊っては見たものの。足を踏み、ステップは踏めず、惨敗…。これにニック様が付き合ってくれました。元々運動神経が良かったのが幸いしました。今は、大分出来るようになったはずです。
私の宝たる店を潰した令嬢が何故かいますね。
ふんっ、実際に刑に服す前に見るがいいわ。
私がニック様とダンスホールで踊ると、私のドレス(マーメイドラインのドレスから着替えた)からは、キラキラとラメが光るようになっているようで、ターンをしたりするたびに、キラキラとしていたようです。
ニック様は騎士団の制服になりましたが、徽章がたくさんついていて凛々しく、頬を染めながら見ているご婦人が多数。っていうかパートナーがしっかり見てなさいよ!私のニック様なんだから‼
「あちらでは倒れているご婦人がいらっしゃるわよ」などの話を耳にした。確かに、今日のニック様はカッコいいけど、私のニック様なんだから~‼と、膨れた顔でニック様を見ると、微笑まれ怒っていた気持ちがどこかへ行ってしまう。
「セアラはどんな表情でも可愛いな」
そんなことを言われると、照れてしまいます。
忘れてた、ああ刑待ちの男爵令嬢だっけ?は私とニック様が踊っているのを見て王城を去ったようです。去ると言っても、刑待ちなので牢屋ですか?行く先。
と、結構な口説き文句を私に囁くニック様ですが、今夜が二人の初夜だという事を忘れているのではないでしょうか?誓いの言葉&口づけで赤面していた方が初夜って大丈夫でしょうか?えーっと、王子ですし、閨教育は受けていらっしゃるはずですけど?実地は知りません。




