表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/20

母さん、いきなり洞窟ですか? Part1

もうどうにでもなれ。


短いのは気にしちゃいけません。作者には長いの無理です。





どうやら最初の試練は序の口だったようです。いや本当に。





もう、ゴールしてもいいよね?


ゴ〜ル。





「あははははははは・・・・はあ」


母さん鬼。鬼畜。もはや恐育のレベルを超えてるよ。






俺は最初の試練の後、疲れて爆睡し、目が覚めたときには辺りは真っ暗になってた。


ちなみに俺が卵から孵った時が早朝ね。


辺りが真っ暗になってたのはいいんだ。ただ、その真っ暗は自然なものではなかった。


まあ分かりやすく言うと。


なんで起きたら洞窟の中に閉じ込められてるんですか!?


明かりも何も無い真っ暗な洞窟に閉じ込められてました。


それに、第六感が明らかに友好的じゃない生物の存在を伝えています。


どうしてこうなった。


『次は2から10までの試練を一気にやります』


・・・・・・・・。


『では、説明しますね。良く聞くように』


・・・・・はい。


『宜しい。この洞窟でやる試練は9つあります。暗闇での行動に慣れる、狭い場所での移動、獲物を素早く捕まえる、ブレスの習得、爪や尻尾での戦い方、自分より大きい敵との戦い方、小さい敵との戦い方、そして最後にこの洞窟からの脱出です。脱出するまでに自然に全てこなす事になります』


・・・・・・多いです。


『あなたなら出来ます。わたしの息子ですから』


その言葉は涙が出るほど嬉しいけど、量は変わりません。


『終わったら、お散歩の許可を出しますから』


お散歩?


『巣の周りを自由に散策してもよいという事です』


・・・・・少しやる気でました。


『少しですか?母さんは悲しいです』


スゴくやる気でました。


『ん。母さんは嬉しいです。では、頑張りなさい』


はい。



母さんに勝つのは無理のようです。ありとあらゆる意味で。




さて、行動しない限り状況は何も変わらない。


嬉しい事に暗闇でも妙に地形が分かる。一つ目は簡単だ。


問題は2つ目以降なんだが、狭い場所での移動って何だ?


いや意味はわかるよ?狭い場所での移動って普通の移動するだけじゃ駄目なの?


考えても仕方ないか。行こう。






というわけで進んでみたのだが、やっと意味が分かった。


狭い場所でこの身体、移動がかなりゆっくりになる。


要するにこの試練、というより訓練は狭い場所でもスムーズに移動する事を身につけるものだと思う。


感覚さえつかめば身体が成長しても大丈夫だろうし。


障害物、鍾乳石とか突き出た岩とかの位置は分かるんだよ。


分かっていてもこう身体が大きいと(まだそんなに大きいとも言えないが)いちいち止まってしまうのだ。


どうするか、俺はもう答えを出している。


無視すればいい。細く飛び出た鍾乳石など、横に突き出た岩など、無視してしまえばいい。


今の俺は龍だ。チート種族。身体を覆っている鱗も固い。


洞窟に影響を与えそうな大きいもの以外は無視して砕いてしまえばいい。


これが答えという確信は無いが、これ以外には特に思い浮かばない。


アイシールドな21じゃあるまいし、あんなすさまじい避け方無理だ。


さて、突進だ!








・・・・・・なんかいました。はい。


作戦通りにやばそうなもの以外は無視して突進で砕いてきたんだが、狭い所を抜けたら第六感がビビビッときた。


なんかいるらしい。


慎重に進んでいくとそこには、俺と同じくらいの大きさの狼っぽいのがいた。2匹。


これが獲物?母さん無理だよ。こんな凶暴そうなの逆に俺が喰われるよ。


しかし心ではそう言っているがなんか余裕を保っている俺。


これは感だが、龍にとってだいたいの生物は獲物、格下でしかないんじゃないのか?


それなら納得できる。そしてこれを利用しよう。恐怖でガチガチになるよかましだ。


よし、まずはこちらに近い方に狙いを定める。


気分は◯ンハンのナ◯ガさん。暗闇から一気に襲いかかる。ここら一帯は殆ど暗いから気分だけだけど。


相手がこちらに後ろを見せた瞬間・・・・・・狩る!


狼はこちらに気付く事無く俺の手にかかった。具体的には爪で、こうグサッと。


だが今は悠長にそんな事考えてる暇は無い。もう一体がこちらに気付いている。


相手が様子を見てる間に、後ろ足に力を込め、相手がこちらへ飛び掛かろうと微弱な隙を見せた瞬間、飛び掛かる。自分の体重で押さえ込む。


普通ならそんな隙には気付かないだろうが、そこはチート種族の龍である。本能で分かる。


殺った。


ふぅ、疲れた。精神的に。身体は余裕です。


自分の狩った獲物を見つめる。よだれが・・・・獲物は獲物らしい。


食って、みるか。


おそるおそる一口。


食べた瞬間、爆発した。なにが?本能が。


恐ろしい勢いでついさっきまで生きていたものを食べる。


嫌悪感は感じない。むしろそれが当然と思ってしまう。


いちいち気にしてたら心が保たないからそれはよかった。


あっという間に食べ尽くし、骨すら残っていない。龍の消化器官はスゴいらしい。


生まれて初めての食事。生まれて初めての獲物。


この洞窟ではまだ半分も行ってないが、今の俺はとても充実していた。








感想とか書かない?更新速度が上方修正されるよ?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ