Iris
色々とご都合主義。やっつけにも程があると思う。
あと、イリスさんの口調がおかしいと思います。このタイプは慣れてないので勘弁してください。
フラグ回収の為に徐々にシリアス化していこうと思う。
でもまだそこまでシリアスじゃない。
なぜだ。
こいつにもイリスという名前があるのになぜ俺には無いんだ。
表に出ろ。
俺は今の状況がよくわかっていなかった。
だって星に手を伸ばしたら、なんか掴んでたんだぜ?
しかも、ノリで魔力を入れたら動き出したんだぜ?
さらに、魔法並立発動補助デバイスなどと意味わからないこといってくるんだぜ?
なぜか、俺の事をマスターとか呼んで来るんだぜ?
さっぱりだ。
とりあえず、呼び方は本人?本機?も言ってたしイリスでいいとして、とりあえず何か聞いてみよう。
「お前は何だ?」
はい、恥ずかしくて名前で呼べません。機械?相手に俺は・・・・・ふ。
『私が何か、と言われれば、魔法並立発動補助デバイスの管理人格としか言えません』
機械だな。すごい固い。俺も人の事言えないけど。何かこの身体口が重いんだよ。それなりに感情が昂ってないとしっかり喋れないんだよ。
「では、何処から来た」
定番です。
『この世界とは別の世界の、私を作り出した研究所から来ました』
別の世界。まあ、あってもおかしくはないか。
「お前はどうしてこの世界に来た」
好奇心ですよ。
『私が望んだ事ではありません。研究所の事故による膨大な魔力の発生によって空間が歪み、私がその歪みに飲み込まれたせいだと思われます』
専門的な事はわかりません。
「なぜ、俺がマスターなんだ」
だっていきなりそう呼ばれたんだよ?
『わかりません。この世界に来た時にはすでにマスターはマスターでした』
・・・・なんか可愛い。声もそうだけど、どことなく初々しいというか。マスターはマスター、か。
「お前は俺でも使えるのか」
だって使いたいじゃん。
『使えます。でなければ私のマスターではありません』
さいですか。
あまり良くわかって無いきもするが、まとめよう。
まず、こいつは魔法並立発動補助デバイスで、さっきから話してるのは管理人格のイリス。
この世界とは違う、この世界から見た異世界の研究所の事故によってこちらへ来たと。
で、俺がなぜマスターなのかはわかっていない、しかし俺がマスターだと。
そして、俺は使う事ができる、
うーむ。どっかのアニメにこれみたいなのあった気がするんだが・・・・思い出せない。
見たのは結構前だし仕方ないな。
だけどこれで異世界の証明か。魔力で空間が歪んだとか言ってたし、俺の馬鹿魔力を使えば移動できるんじゃね?
そうすれば、地球に、日本に、俺がいた世界に戻る事ができるのか。
そうすればまた家族に・・・・・・・・いや、今考える事じゃない。
そ〜れ〜で、試してみようと思うんだ。その、イリスの能力。
「おい、い、イリス。お前は具体的に何ができるんだ」
恥ずかしいけど改善しなければこのままだと思うのです。
『私はマスターの魔力を使い、独立して魔法を使用し、マスターの補助をする事ができます。あらかじめ優先する魔法を登録すればそれを多用します。また、マスターの魔法のある程度の補助もできます。私に魔力だけを渡し、魔法の使用を全てを任せる事も可能ですが、お勧めはできません。ある程度の戦闘をこなし、マスターの癖や欠点などがわからなければ、私のする事はマスターの邪魔になるだけです。なので、はじめはマスターの魔法の補助だけにする事を提案します』
ずいぶんと饒舌になったな。聞いてない事も言ってるよ。
ま、要するに俺の魔法の補助をするかイリス自身が魔法を使って俺を補助するか、ということかな。
察するに、最終的には俺が気が回らない所をサポートする、息がぴったりな2人で魔法を使うのと同じ状況にするのか。
しかし今イリスは俺の事を良くわかってないし、俺もイリスの事をよくわかっていない。
やらせるとしたらいざというときのバリアの構築とスフィア・・・はまだやめた方が良いから魔力弾の自動生成。
保険。それと牽制をやってもらおう。たまにその他。
調整する為にも母さんとまた戦わなきゃな。気が重くなる。
そうだ。
「視覚強化を俺に掛けてくれ。魔力は気にしなくていい」
『わかりました』
そう聞こえてすぐ効果は現れた。
ちなみにこの幼女、の姿をした男の龍は人の形でも十分身体能力は高く、五感は優れている。
さすがに龍のときまでとは言わ無いが、普通の人とは比べる事が間違ってるくらいに強い。
その視力に、視覚強化を掛けると・・・・・・
「おお!星がよく見える!!」
そう、良く見える。
この世界は空気が汚れていない。空はきれいだ。
さっき見ていたものより更に鮮明になっている星空。
やべ、月が近い。さっきの火星もどきがさっきの月より大きく見える。
望遠鏡要らずだ。
それにしても便利だな、イリス。
ノリで視覚強化とか言ってみたのに本当にやっちゃった。
俺が魔法を使うときは想像するという行程が必要である。
何度も使っている魔法ならともかく、新しく使うものはそれなりに時間がかかる。
これも人とは比べ物にならないくらい速いが・・・・
だが、イリスは想像する必要は無いし、言われた事を迅速にやる。
迷いは無いし、知らない魔法も魔力さえあればすぐに発動させる。
便利だ。便利すぎる。これがご都合主義というものなのか。
その他に強化も入れよう。
感情が薄いのが少し難点だが、そこはこれからなんとかしていこう。
イリス、恐ろしい子。
「イリス、お前は使えるな」
『当たり前です』
ピカッと光ってそういったイリスはいつもより人間らしい声だったそうな。
なぜ、俺はこんなにも早くこいつを信頼しはじめたのだろう。
side Iris
待ってください!!
私は・・・・・!
??? side
送り出す事はできたが、成長したイリスのAIが劣化してしまった。
くそ!なんでこんな大事な時期に!!!
やっと完成したイリスを娘に渡せるはずだったのに!!
いや、私が何を言おうと考えようともう変わらない。
イリスは機械より人に近い。
私にとってイリスはもはやもう1人の娘だ。
どうかイリスを手に入れるものが、強く優しい心の持ち主であらん事を・・・・・・
その願いは、叶うはずの願いは、闇に侵されていく。
そろそろ俺は駄目だ。
シリアスモードに入る準備。でもまだ準備。
主人公をどん底へ・・・・フヒヒwww
シリアスに近づいていく為、雰囲気を壊さないように前書きとあとがきは徐々に減っていきます。まだ減らないけど。
あ、そうだ。後付け設定。
龍は自分の身体の色と魔力の色はほぼ同じです。
稀に違うものもいますがそれは少し特殊。
あとイリス。
ま、これもチートです。魔力さえあれば、命令された魔法は何でも発動できます。
無理なのもあるから何でもは言い過ぎかも。
だけど、最低条件が龍の手加減無しブレスを3日間放ち続けつる事ができるくらいの馬鹿魔力。これは欠点でもある燃費の悪さにあります。
高性能だけど高性能すぎて効率が悪いのです。
次回は幼女頑張る。当面は幼女で行きます。え?男で龍だって?シラネ。
あ、やっぱ龍は有りで。幼女+龍
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