人化 ょぅι゛ょとナニカ
正直反省している。
なのでごめんなさい。
ヒロイン登場。
世界はこんなはずじゃなかった事ばっかりだ!!!
俺は呆然としていた。
俺の人化が成功したのに合わせ、母さんが水で作った鏡を用意してくれた。
ここまではわかる。
ただ、その鏡に映っていたのは呆然としている・・・・・・幼女。
藍色(つまり龍の身体の色)の、長い、艶のある髪に、奇跡的なバランスで顔に乗せられた長い睫毛と鮮やかな紅い目、ツンとした鼻、どことなく蠱惑的な唇。白磁の肌に、藍色を主としたローブ、その上からじゃ全くわからないつるぺったんな胸。
・・・・いやいやいやちょっと待て!!
俺は男ですよ!なるとしても少年でしょう!
なんで、なんで幼女なんだ!
「母さん!どういうこと!?」
ぐはっ!こ、声までも可愛い・・・・・はっ、俺は何を!
それにしても母さん何も反応しないな。
えっと母さんは、なんかぼうっとしてる。
うわ、なんかこっちをハイライトの消えた肉食動物な目で・・・・・・は?
あ・・・ありのまま今起こった事を話すぜ!
『母さんがこっちを見たと思ったら、母さんに愛でられてた』
な・・・・何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何が起こったのかわからなかった。
頭がどうかなりそうだった・・・・
近距離転移だとか光速だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・・・
おそらくきっと一時間くらい後に正気に戻った母さんは、珍しく赤面しながら言い訳を始めた。
「だ、だって可愛かったですし・・・・・それにあの仕草と来たらもう(恍惚とした表情)」
母さんって声まで完璧美人だなーそれにしても母さん可愛いなー。
そしてまた、俺は母さんに襲いかかられるのであった。
なんとか母さんを正気に戻し、なぜ俺が幼女になったか理由を聞いた。
「たぶん、そういう体質だったからだと思いますけど、もしかしたら、わたしの一族にも関係してるのかもしれません。わたしの一族は、男が生まれた事がありません」
ヴァカナ!!!
「で、でも、まだ希望はあるかもしれません。あくまでも容姿だけの可能性もありますから」
そういわれて、母さんに背中を向け、恐る恐る下着の下のせがれの存在を確認する。
・・・・・・・・・いた。いたーーーーーーー!!!!
せがれは生きていた!転生する前より幼くなっているけれど、それでも生きていた!!!!!
これほど嬉しい事は無い。
やばい、嬉しすぎて涙が・・・・・・
まあ、この涙目が原因で、結局母さんにお持ち帰りされたんだけどさ。
その夜、俺は母さんのホールドからなんとか抜け出し、寝床から這い出て、巣から夜空を眺める。
身体は、人の形。ここに来る前までは当たり前だった事が、今ではとても新鮮に感じる。
なにより、二本の足で立ち、人語を発している。人らしい事をしている。
なんか感動。
夜空は、月みたいな星が一つに、接近した火星レベルのが3つくらい。そのバックに、まるで魔法の光のように鮮明で、そして大量にある無数の星。
手を伸ばせばとれそうなくらいに・・・・とれそうなくらいに・・・・とれた。
手のひらにあるのは、星のように美しい、銀色の宝石のついた首飾り。
なぜに?
ん?なんか弱々しく点滅してるな。魔力がもう残り少ないのか?わけてやるか。
深呼吸する。そして魔力を込める準備をして、また大きく息を吸い込み・・・・・・
「動けえええええええええええええぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
叫んだ。
『おはようございます、マスター。私は魔法並立発動補助デバイス、個体名はIrisです』
藍色の光をピコピコさせながら、機械っぽくも可愛い声で挨拶をしてくれた。
「お、おはようございます。龍です。名前はまだ無いです」
とりあえず、可愛らしい声でそう挨拶仕返した。
??? side
おにい、ちゃん。
主人公幼女化、母さん暴走、そしてヒロイン、更に伏線。
すいません。まだヒロインがどんな感じかわからないでしょ。
次はヒロインで埋まるので期待してね!
ちなみにデバイスはデバイスでもなのはとは関係ありません。
でも、似ている所はあるかもしれません。パクりとか言わないで。作者が一番理解してるから。
Irisは星の名前。読み方はイリス。本当にあるからすごいよね。
由来は虹の女神イーリスから。天地間の連絡の女神らしい。
候補はKiliaとか、Kreusaとかあったけど、結局イリスにしたんだ。
勘が鋭い人は、このヒロインの性格の元となったのがなにかわかるかもしれない。
最後に、伏線回収までは間が空くそうです。
最近更新速いよね?ご褒美に感想とかくれないかな。