4時40分
4時40分。
ある人は目を瞑り、ある人はすでに働いており、ある人は時計の頭を押さえている、そんな時間。
私はベッドに横たわり、何の意味もなく文字を紡いでいる。
諦めきれない夢をこんな形で叶えようとしているのか、それとも自分の気持ちを整理するためなのか、自分でもわかっていない。
ただ、頭に浮かんだこと。
読む人よりも自分に宛てて書いているような、自己満足な文章。
郵便受けを開けるバイクを見た。
陽が沈む以外に空の端が色付くところを見た。
前は毎日のように見ていたのにな。
ひぐらしが間違って鳴いているようだ。
空の明るさは1日の始まりを告げている。
空が赤く照らされる前に、私は筆を机の右側にある引き出しにしまうだろう。