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9 師匠と弟子


目覚めたのは、次の日の朝だった。


誕生日パーティーは、今夜 改めて開いてくれるそうだ。



魔力は使い過ぎると体がダルくなり

寝れば回復するらしい。


ただ、注意しなければならないのが

魔力を使い果たすと命の危険があるらしい。


自分の魔力量の把握は必須らしい。



当分は、魔法の知識の勉強と体力作りをすると

精霊王が言う。


そして、お母様には

それと並行してマナーやダンスのレッスン

経済学や歴史の勉強。更には他の貴族の把握や

領地の事などなど…


えっ⁈

スパルタ教育ですか?

私、耐えられますかね?(泣)



まだ3歳なんですけど〜!



私って、何目指してんの?



テンションダダ下がりのまま

日中はベットでダラダラ過ごし


お父様と精霊王が帰るのを待つ。


お父様と精霊王は、王宮へ行き

何やら国王様と、密談した様だ。


後は神官長とも、何か話したらしいが


内容は教えてくれなかった。



ただ、私の能力が

やはりチート過ぎらしく

ある程度、成長するまでは屋敷の敷地から

出てはいけないと念を押された。


既に命の危機か?

と、不安になったが

精霊王が付いてるから心配は無いし

お父様もマリーを守るから大丈夫だよと

優しく抱きしめてくれた。



てか、命を狙われて

気付けもせず、反撃も出来ずに終わった前世の私。


今度こそ、命を狙われても

自分の身は自分で守れる程に

強くなってやるんだからっ!


と、心に強く誓うのだった。



陽が沈むと、家族に使用人

そして、精霊王が新たに加わり


暖かい雰囲気の中、一日遅れの誕生日を祝って貰った。


私は、この家の皆んなが大好きだ。

いつまでも、この笑顔が続きます様に。

と、願いながらパーティーを楽しんだ。


部屋に戻ると精霊王がソファーに座れと促してきた。


ソファーに近づくと、精霊王の膝の上に乗せられた。


『ローズマリー。

精霊が召喚されると言う事は、どう言う事か分かるか?

最初に言っておいた方が良いと思うから真面目に聞け。』


真面目に語る精霊王は、何処か威厳があった。

こちらも、釣られて背筋が伸びる。


小麦色の肌で、白銀の短髪。黒い狼の耳がアクセント。

ガッチリした筋肉質の肉体なのに、お尻から伸びる尻尾はモフモフふさふさ。

漢らしい顔に妖艶さを纏い、さすが精霊だけあり

人間離れした美貌は、つい見惚れてしまう。


男らしさとモフモフのギャップ萌え。


堪らんっ。



いやっ!

今は、そんな軽薄な話では無い。


真面目な話しなのだ。



精霊王の話では

精霊召喚とは、精霊と召喚者の魂を結び付ける儀式の様なもので

精霊と召喚者は一心同体と言っても過言では無いそうだ。


どちらかが死ねば、もう1人も死ぬ。

普通の事故や病気など一般的な死亡原因なら死ぬだけで魂は傷付かない。


ただ、魔力を使い果たすとか

魔法や魔術などの攻撃で魂まで攻撃さらると

魂ごと消滅してしまう。

死んだら終わり、全ての次元領域から消滅してしまうのだそうだ。


特に気を付けるべき魔法は、闇属性。

全てでは無いが、闇魔法は魂をも穢す。


穢すだけなら光魔法で浄化出来るが

攻撃系の闇魔法は厄介だそうだ。

穢され傷つけられたら、ひとたまりもない。



一通り聞いた私は精霊王に笑顔で答える。


「師匠!

私、頑張って師匠を護れるくらいの

超絶天才、魔導士になります!

任せて下さいっ!」


と、ドヤ顔で言うと


『生意気な弟子だ!

弟子に護られるなんて消滅した方がマシだ!』


そんな事を言いながら

手で、くちゃくちゃと私の頭を捏ねくり回す。


「師匠、本当は嬉しいくせに」と小声で言えば

精霊王が、膝の上の私を抱きしめながら


『ローズマリー。俺が守るよ』


精霊王の優しい囁きは

心が震える様な暖かさに包まれた。



師匠と弟子。


何だか、それ以上の【かけがえのない】存在に

なったのかもしれない。


自分の分身。片割れの様な不思議な存在。





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