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67 愛の巣は新しい人生の象徴 前編


2人の愛の巣へ帰って来た。


新しい家族こと使用人達が迎えてくれる。


庭園に、使用人達からの御祝だと大きなウエディングケーキと軽食が用意されていて


皆んなで、乾杯をした。


幸せだ。


新しい屋敷と新しい家族。

ここから、始まる新しい人生。


ウィルと顔を合わせて微笑む。

彼と紡ぐ人生は、決して穏やかだけでは済まないだろう、けどワクワクしていた。


ジェットコースターみたいな人生を私は欲している。


少し使用人達と談笑してから、ウィルと離れた所で話をする。


「ウィルと新しい生活が始まるのね。

毎日が、とっても楽しみになりそうだわ。


ねぇ、一つ聞いてもいい?

女神様が言ってたじゃない。

眼を使いこなしてるって。

どういう意味?」


すると、ウィルが笑顔を消した。


「それか。

あんまり人に言いたくないけど

ローズには、隠し事したくないしね。


長い眠りから醒めてからかな?

あの頃から、人の本質と言うか本音と言うか

なんて言ったらいいか分からないけど


視えるんだよね。

感じるとも言うのかな?


まぁ、考えてる事、全てが分かるとは言わないけど。


解釈違いをする事もあるしね。

僕の概念から視えるものだからね。


あの領域で自分の闇と対峙して争う事なく受け入れただろ?

君のお陰だけどね。


だからなのかな?

他の人の本質、心が争うものみたいなモノなのかな?

説明が難しいな。

とにかく、分かっちゃうんだ。


それが能力なんだと思うよ。この瞳のね。


こんな能力、気持ち悪いだろ?

普通は、こんな僕とは対峙したくなくなるよ。」


やっぱりな。

ウィルの星屑の瞳は宇宙の様で

私は前から見透かされてる様だと感じていたから

驚きもしなかった。



「じゃ〜、私は普通じゃないのね。

ウィルの何でも分かってそうな雰囲気は

前から感じてたしね。


見透かされて困る事も無いし

だって、どんな私でも愛してくれるでしょ?」


そう聞くと


「どんなローズも愛してるよ。


君は賢いから、僕の方こそ

全てを君に見透かされてると思ってる。


君は僕を良く観察してるよ。

些細な変化も気付くし、一度は結論付けた事も軌道修正を掛けられる。


君の本質は底が知れない。

僕の興味を唆る最高に魅力的な存在だ。


そして、こんな僕を大きな愛で受け入れながら

惑わせて楽しんでる。


そんな君に甘えて楽しんでる僕が居るんだ。」



そう言って愛おしそうに見つめてくるウィル。

首のチョーカーに指を滑らせながら続ける


「このチョーカーのように

見えない首輪を、永遠に外さないよ。


お互いが飼い主だ。

愛の忠誠を誓うよ。」


衣装と相まって妖艶で美しい顔。

なんとエロいのだろう。


悶絶してしまいそう。


持っていたワインを飲み干す。


そして、息を吐き出して

ウィルの首筋を指でなぞる。


「私の愛の忠誠も重いのよ。

永遠なんて言葉、軽く言っていいのかしら?」


挑発的に言葉を返す。


「軽く?

本当に、そう思う?


僕は君の全てが欲しいんだ。

君に永遠と言わせたい。

ローズマリーの命の灯火の先を精霊王に奪わせない為にね。


何度、生まれ変わろうと君に出逢いたい。

どんな君にでも

僕は、また君に恋をしたい。

君が僕を選ばなくても。


軽くなんて言ってない。


本当は、君にも言わせたい。

けど、いいんだ。

僕の我儘だから。」


ウィルは、すぐガロと比較する様な事を言う。

それは、嫉妬なのだろう。


「ウィルは賢くてズルい人よね。

そんなセクシーで可愛い顔しておねだりするのよね。


来世なんて知らないわ。

私は私なの。

ローズマリーとしてウィルに永遠を誓っても

来世の私はローズマリーじゃ無いわ。


首輪は、魂に刻むべきよ。

記憶がなくなっても、魂が求めるように

この命の灯火が消えるまで

何度も何度も刻み込まなきゃ。


もう、ガロを出すのは辞めて。

ガロが私の輝きに執着しようが、今は決して交わらない。


それに、勝手にローズマリーを手放したのよ。


私の居ない間に2人で何を約束しようが

私の決断は私がするの。

誰の、思惑も関係ないの。


ウィル。もうガロに拘らないで。

次は、本気で怒るわよ。


今、私が愛してるのはウィルよ。

永遠に求めたくなる程、魂に刻んでやりたい位


分かった?

私の飼主で旦那様のウィル。」



ヤレヤレと肩を竦めたウィルは


「ローズは、ほんと流されないな。

お望み通り、刻み込まなきゃね。


毎日が刺激的で楽しい生活を与えなきゃ。

そして、君が好きなエロい僕をいっぱい見せてあげなきゃね。


お返しに、君のエロさも見せて。

生娘みたいな可愛らしさは要らない。


僕が好きな君は

男前なのに、時折り見せる妖艶さだよ。


僕たちは似たもの同士なんだ。


僕が駆け引きする様に

君も駆け引きをする


全てを見透かしてる癖に、まんまと嵌るんだ。


そうだろ?


ゾクゾクするよ。

君の沼に嵌る僕も

僕の沼に嵌る君も


普通じゃ、つまらないでしょ?


怒る君も素敵だから、また怒らせるかも。」



悪いウィルが出た。


さながら魔王の様に冷たく光る星屑の瞳と

妖艶で美しく微笑む、その顔が


たまらなく唆られる。


これが私が好きなウィルの魅力。


デレしかないツンなのだ。


シャツを掴んで引き寄せて唇を奪ってやる。


応えるように、熱い口づけで応戦される。


何度も何度も重ねる唇を先に離したのはウィルだった。



「寝室に行こう。我慢、出来ない。」




寝室へ入るとベットの上と周りに薔薇の花弁が散らばっていて初夜用のセクシーなナイトウエアが置いてあった。


テーブルには、水やワインお茶セットなどが置いてありフルーツなども用意されていた。


使用人がセッテングしてくれたのだろう。


普通なら、初夜の前にメイド達が身体を磨き上げ支度をしてくれるのだろうが


きっとベルナルドの指示なのだろう。

全て、ウィルの行動パターンに合わせるように仕事をこなすのだ。

どれだけ、観察してたか分かる仕事ぶりだ。


どこまで見られて居たのか怖いくらいだ。


きっと、温かいお湯もバスタブに入ってるのだろうと確認すれば丁度良い湯加減だ。


さすが、抜かりなし。


そして、私は結界を張る。勿論、防音のだ。


それを、見ていたウィルが呆れて


「警戒心が凄いね。

僕は、監視されてるような生活に慣れすぎてるのかな?

その分、痒い所に手が届いた生活も出来たけど。


少しは君を見習うよ。」


と、苦笑いされた。




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