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5 異世界転生しちゃいましたわ


ふと目を覚ませば

天蓋付きの大きなベットの上でした。


手を目の前まで上げれば

小さな、手が見える。


わぁ〜

本当に異世界転生したんだ〜

マジかぁ〜


なんて呑気に感動してると


一瞬、脳が震える様な感覚と視界が歪む。


感覚が正常に戻ると共に

サァ〜っと、生まれてから昨日までの映像の様な記憶の様なものが、頭の中で通り過ぎていく様な気がした。



新しい私の名前は

ローズマリー・スペンサー。

今日、6月1日で3歳になった。


両親が、『私達の天使ちゃん』と呼ぶ様に

完璧な美形なのである

3歳にしてだ。

神様、ありがと〜。感謝感謝。


プラチナブロンドのサラサラ髪に

瞳の色は赤、クリクリ大きな瞳。

そして、ぷっくり厚みのある唇。

でもって、透明感が半端ない色白の肌。


乙女ゲームの世界ってモブも美形で良いのですか〜。

ありがと〜キャラデザ担当さん。

とか、言いたくなってしまう。


そもそも、どんな乙女ゲームか知らないし

ニュアンスしか聞いてないしで

いくら乙女ゲームとは言え、キャラデザが好みじゃ無いとかありそうじゃん。


やばいくらいに、この世界は美しい。

まだ、家族と使用人の顔しか分からないけど【記憶の中で】ヒロイン周りの人たち以外にあたる、私達モブキャラも良い感じの容姿だ。


きっと、この世界のモデルになった乙女ゲームは

完成度が高いとみた。


乙女ゲームは、あまり興味がないが

アニメやラノベなどは好きな方だった。


ガチでは無いが、プチヲタクだ。


異世界転生モノなんかも好んで見てた方なので


自分が異世界転生したんだと思うと

マジでテンション爆上がりだ。



まぁ〜、この展開でいったら

そろそろメイドさんが『お嬢様』とか言いながら起こしに来るに違いない。


寝たフリして、待とう。

などと、思っていたら二度寝してしまった。









「お嬢様。朝ですよ。

今日は、大切な日ですから起きて下さい。」


とても優しい声で、起こされた。



目を擦りながら、起きると

私の身の回りの世話をしてくれている、メイドのアンが


「おはようございます。お嬢様。

3歳の、お誕生日おめでとうございます。」


と、優しく微笑みながら軽く抱きしめてくれる。


「ありがとう。アン。」


お礼を言うと、アンはモーニングティーの準備をしてくれる。


アンは、とても優しい。

裏の人脈作りだと、あちこちの貴族のお茶会なるものに飛び回る母の代わりに

私の面倒を見てくれる第二の母的存在だ。


と、言っても

まだ20歳で、この家のメイド長の子供だ。


貴族の屋敷の使用人達は、敷地の離れの使用人の家が別にあり

そこに住んで居るのだが、街に家がある訳ではなく身寄りが無い者が多い。

家に仕えると、何かクビになる様な事をしない限り死ぬまで一緒の敷地に住む事になる。

それが、この家のルールであり

この家に仕えると言う事は、それなりの忠誠が必要なのだ。

その選抜は、厳正なものなのだと思われる。


結婚をしないで終わる人も居れば

屋敷の使用人同士で結婚したりもする。

外から相手を入れる事もは、主人の許可がいる。


そんな感じだ。

使用人って大変な仕事だと本当に思うし

住んでる世界が狭すぎやしないか?とか思ってしまうのだった。



アンが入れてくれたモーニングティーは

3歳児が飲める様に甘々にしたミルクティーだ。

めちゃくちゃ美味しい。



「今日は神殿に行く日ですから

私も気合い入れて、お嬢様を可愛くしますからね」


などと言いながら張り切るアンに

全てを預けて、お支度するのでした。









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