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12 魔石に込められた闇魔法


「まずは、何処から話せば良いだろうな」


国王様は、頭の中を整理してるようだった。

お疲れなのだろう、いつもは頭がキレる人だ

言葉選びから始める事は少ない。


私は、国王様とお父様に

お茶を淹れることにした。


テーブルに2つのティーカップを置く。


師匠の隣に腰掛けると

国王様は、話し始めた。


「過去の亡霊が動き出した」


言いながら、テーブルの上に木箱を置いた。

何やら禍々しい黒い霧が見える。


私が、その木箱を観察していると

師匠が口を開いた。


『魔石か?闇魔法が付与してあるな。

何処にあったのだ。』


珍しく真面目な顔だ。


「魔物の森を警備中の騎士が見つけた」


国王様も真剣な眼差しだ。



少し考え込んだ師匠が

『少し早いな。


悪い、マリーを頼む。

ちょっと神と話してくるぞ。』


そう言い残し、姿を消した。



胸騒ぎが止まらない。

何が起こってるの?


俯き黙り込む私を心配した、お父様が


「マリー? 何かあるのか?」

と、私の隣に腰掛け直す。


「お父様。国王様も聞いて下さいますか?

私は、生まれる前に神と約束したのです。

世界を救うと…


この世界は、光と闇のバランスで成り立っていると神は言いました。


バランスが崩れ始めていると…


お兄様が学園を卒業する日

卒業パーティーがありますよね。

その日まで私は、静観しろと言われています。


本来、世界を救うはずの者が

道を誤るとも。


しかし神の使いである師匠が

神に会いに行きました。


きっと、何かが狂い始めたのかもしれません。


私は、その日の為に

師匠と力を付けてきたのです。

神は、詳しくは教えて下さいませんでした。


何が起こるか分かりません。

師匠の帰りを待ちましょう。」


私が打ち明けると、お父様も国王様も

何か考え始めてしまった。


ただ、待ってるのも

不安が募るだけな気がした私は


木箱の中の魔石を確認することにしたのだ。


魔石は卵サイズで

少し黒ずんだ紫色の石だった。


光魔法の浄化の結界を張ってみると

あっさり、闇魔法は浄化されたのだ。


浄化された魔石を手に取り

良く観察すると見たことの無い魔法陣が

描かれている事が分かった。


お父様と国王様に魔法陣を見せると

顔色が変わったのが分かる。


「お父様っ。心当たりがあるのですね?」


いつもより、圧を掛ける言い方で詰め寄ると


「あ〜…過去の遺物だ。

20年前の魔物の森でも見つけたものだ。

まさか、またなのか?

だが、誰が…」


お父様が言いながら顔を顰めていく。


「とりあえず、今できる事は

魔物の森の浄化です。

私が、森と周辺を浄化してきます!


国王様とお父様は、20年前の事を思い出して

他の危険性など洗い出して下さい。」


急いで、魔物の森へと転移しようと立ち上がると

父に止められた。


「待て!大規模な浄化が1人で出来る者は

この国で、マリーお前くらいなんだ。

コレを仕掛けた奴らも、きっとお前の存在は

脅威だと思っているだろう。

一人では行かせられない。

今直ぐに、魔物たちが暴れ出す訳では無い。

森には、ちゃんと巡回して異常がないか見て回っている。

浄化も光魔法使いを数人出してる。

焦らないでくれ。

頼む、心配なんだ…」


お父様の、今にも泣きそうな顔を見て

素直に受け入れる。


「分かりましたわ。

師匠が戻るまで、大人しくしてます…」



国王様が、無言で私の頭を撫でてから

立ち去って行った。


お父様も一緒に向かうかと思ったが

余程、私が心配なのだろう

私の隣から離れない。


「お父様。私は大丈夫です。

お仕事に、お戻りください。

一人で無茶などしませんから」


と、お願いしても


「俺が心配なんだ!

俺の可愛い娘なんだ。娘より大事なものなんて無いぞ。」


言い切ったけど

仕事も大事だろうよ…

国の一大事だよぉー


大丈夫なの?


私は、そっちの方が心配だよっ!


と、心の中で言いながら

苦笑いしか出来ずに、ただただ時間だけが流れた。




それから一時間ほど経った頃に

師匠は帰ってきた。





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