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8話 リクエスト



「......まじか」



今日の昼に投稿したパジャマの写真のつぶやきに付いた数字を見る。


リオワータ50、フェバ621。


まじか。確かに俺は世界に誇れる美少女なんだけど、いざこんなに多くの人に見られたとなるとちょっと慌ててしまう。フォロワーはもう500人を超えていた。これほどの人に可愛さが認められたということか。


通知が鳴り止まないわけだ。数人がリオワータした辺りからスマホがしょっちゅうボロンボロン言うものだから、通知は切ってしまった。


コメントもいろいろ来ていた。



『アルビノで美少女とか推します』

『身長何センチですか?』

『ピンクかわいい』

『フォローしました!着物きてください!』

『どこ住み?てか彼氏いる?』

『無加工ですか?』

『エロい』

『何カップですか?』

『趣味はありますか?』

『制服とか着てくれないかな?』

『脱いでください!』

『初めまして!よかったらプロフのリンク見てね!』



なんかけしからんリクエストがあるなあ。

脱いでくださいって、直球すぎるだろ。変態かな?気持ちはわかるけど。


来ていた質問は、答えられるものは答えておいた。



『153cm、46kgです』

『神奈川です。彼氏はいません』

『無加工です』

『Eカップです』

『アニメとゲームが好きです』



彼氏はいるわけがないね。異世界で男に口説かれることはよくあったけど、普通に気持ち悪いだけだった。趣味嗜好は男だった頃のままなのだ。


質問は全て確認したので、次はリクエストを見てみる。コメントだけじゃなくて、ダイレクトメッセージにも結構リクエストが届いていたんだよね。


ざっと見た感じ、制服やメイド服などコスプレのリクエストが多い。でも、一旦保留だな。リアル白髪美少女を着飾ってみたい気持ちは俺もあるが、いかんせん服を持っていないし、買うお金も無い。一応お小遣いは貰っているので、お金を貯めながら何かしらの機会を探っていこう。


他のリクエストは......こういうのだな。



『脱いでください!』

『生足をください』

『パンツ見せて』

『風呂上がりをお願いします』

『おっぱい』



え?変態多くない?みんなそんなに見たいの?

俺、中身男だけど一応羞恥くらいあるよ?

この体とはもう1年半以上の付き合いだし、ちゃんと自分の体だという認識なんだよね。


でも、みんなそういうのを求めているのは分かる。これ、裏垢だしね。少し恥ずかしいけど、そんなに見たいのであれば、ちょっとくらいなら見せてあげなくもないかもしれない。


本当に、ちょっとだけだからね!


では、今回はこの辺りのリクエストにまとめて応えていこう。



『パーカー着てください!』

『生足をください』



妹に貰った服の中にパーカーがあるので、このリクエストなら応えることができる。

さっそく、パーカーに着替える。薄い水色のパーカーで、少し緩めのサイズ。生足が見たいとのことなのでズボンを脱ぐとめっちゃえっちな感じになった。この見えそうで見えない感、いいよね。靴下も脱いでしまおう。


このくらいの露出であれば、大丈夫だ。これ以上は、やっぱり恥ずかしい。


ということで、さっそく撮影する。

スマホを床に立てておいて、カメラのシャッターにタイマーを仕掛ける。そしたら数歩下がって全身を映し、適当なポーズをとる。


ぱしゃり。


撮れたようだ。写真を確認してみると、いい感じに見えそうで見えないアングルになっていた。非常にえっっっだ。この写真を投稿しよう。



この日、フォロワーが4ケタに突入した。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 久々に読み返して見たけど、この時はまだインプレゾンビいなかったなー、懐かしい
[一言] えっっっっっっっっじゃん
[良い点] はぷにんぐしょっと [一言] 4桁わろたw ありそうw
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