7話 反響
2024/03 無駄を省いたら文字数が少なくなってしまった......
次の日。
ゆっくり寝ていたらお昼を過ぎていたが、ふとスマホを開くとOwatterの通知がいっぱい来ていた。
『○○さんと他99人がフェバしました』
『○○さんと他7人がリオワータしました』
まじか。軽くバズってるじゃん。昨日の写真がそんなに見られたのか。
フェバはフェイバリートのことで、お気に入りのツイートに付ける星のこと。
そして、リオワータはつぶやきを自分のフォロワーと共有する機能のことだ。
確認してみたら、昨日投稿した自撮りはリオワータが8件に、フェバが118件も付いていた。なんだこれ、前世含めてこんなに伸びたのは初めてだ。しかも、夜中の投稿だぞ。
返信も何件か来ていた。
『かわいい!』
『まじアルビノ?めっちゃ綺麗』
『何歳?』
『リアル白髪美少女w』
『フォローしました!外国の人?』
おぉ。みんな褒めてくれている。
自然と笑みが出る。俺が美少女だと認められるのは嬉しい。ただの自撮りで、こんなに伸びているのだからな。
返信に来ていた質問に答えるか。
『ありがとうございます!』
『まじアルビノです!』
『15歳です』
『日本生まれ日本育ちです』
日本生まれ日本育ち、そして日本死亡異世界生まれだ。後半は書かないけどな!
年齢は、前世を含めると18歳で、この体の年齢だと1歳になるけど、それを書くわけにもいかないし、見た目くらいの年齢を答えておく。
本当はアルビノかどうかも分かんないし、嘘しか書いてないな俺。
そういえば、フォロワーはどのくらいになったのだろうか。俺の裏垢『スノウ』のユーザーページに行くと、フォロワーは47人にもなっていた。まじか。一晩で俺の趣味垢のフォロワー数抜かれたぞ。みんなそんなに女の子が好きなんだな。
フォロワー一覧の中から、さっき返信欄にいた人をフォローする。ざっと見た感じ、プロフィールに裏垢男子って書いている人が多いな。鍵垢も結構いるね。
さて、気を良くしたので、今日も写真を投稿してみよう。アイコンはほぼ顔だけだし、次は俺の美少女ボディがもうちょっと映るように撮るか。寝起きだから今はパジャマだけど、まあいいや。
スマホカメラを頭上に構える。腕をめいっぱい伸ばして、上半身が映るように調整。
よし、いい感じ。ポーズは......思いつかないし、適当にピースでいいや。
いえーい。ぱしゃり。
うん、かわいく撮れたね。我ながらピンクのパジャマが似合っている。最初は女の子っぽくて抵抗があったけど、白髪赤目の俺にすごい似合っていたので今ではお気に入りだ。これを選んでくれた妹のセンスは間違いないね。
ではこの写真を投稿する。
『これから気の向くままに自撮りを投稿しようと思います。でも裏垢といってどんな写真を撮ればいいか分からないので、リクエストがあればお願いします!』
こんな感じでいいかな。服やポーズについては悩むと思うし、他人の意見を参考にすることにしてみる。
写真を添付してつぶやくと、10秒くらいで『ボロン』と通知音が鳴った。コメントだ。早くない?
『結構大きい?』
......何のことだろうね?