表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/15

あんたもあいつに恋してる

朝起き上がるとそこには目立つように大きな文字が書いてあった


森目叶向(もりめかなた)は寝ると記憶がなくなる”


私が森目叶向ということを私は知っている

しかし、なにも思い出せない

見渡すと壁一面に様々な文字が書かれている


”森目叶向は高校2年生””7時45分に家を出る””起きたら隣の部屋の妹を起こして””今日は6月13日””1階にお母さんがいるから話を聞いて”

よく分からない 


1階に降りようと部屋を出る時に、1つの文章に目がいった


”あなたのことはこの日記を見れば分かります”


近づいてみると机に日記帳が置いてあった






「森目さん!僕のこと分かる?」

「だれですか?」

「やっぱりかー...印田凜真(いんだりま)っていうんだけど!」

「いんだりま?あー...」

「分かるの!?」

「んー変なヤツ?」

「はい?」

「あなたって私の彼氏なんですか?」

「...?僕のこと覚えてるの!?」

「日記に書いてあったんです いんだりまって変なヤツが私の彼氏だとか言ってるって」


昨日の叶向め~~~!

でも日記に僕のこと書いてくれたんだ...


「変なヤツではないけど僕たち恋人ってことは本当だよ!」

「ふ~ん... で、あなた私のこと好きなんですか?」

「ッ...!」

「だって日記に書いてたんですよ あなたが私のこと好きって言ったって」


昨日の叶向め~~~!(2回目)


「す...好きだよ!叶向のこと好きだ!」

「どんなとこが?」

「い...一生懸命なとことか! あ、あと...かわいいとことか」

「へー私って一生懸命なんですね まあかわいいことは知ってます」


なんかキャラ違うくない?

記憶ないからキャラ変わるの?


「分かりました」

「え...?」

「私があなたの彼女だって信じますよ」

「え、え、ええええーーーー!!」


こんなあっさり?昨日証拠写真見せて散々ねばって駄目だったのに、こんなあっさり?


「だって...」

「だって?」

「何でもありません! とりあえず授業が始まるので早く席に戻ってください!」


いつも通り追っ払われて僕は席に戻る

昨日と別人みたいだったけど今日の叶向もかわいかった...






「だって...昨日の私、好きって言われて嬉しそうだったんだもん なにが恋しやがってだよ、あんたもあいつに恋してるじゃん」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ