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1人目~田中タケルの場合~ 1
都内某所。
人が行き交うメイン通路を避けて裏路地を歩くとぽつんとあるその店は見た目はくたびれたリサイクルショップ。ネオン管の電球が切れているのか「何でも買います!」の文字が「ても買います!」
になってるくらいくたびれている。
その店の中はというとホコリをかぶった得体の知れない置物や価値が皆無そうな骨董品。はたまたジャンル無視、ハードもバラバラなゲームソフトが乱雑に置かれている。
そんな誰もが寄り付きそうにない店なのだが掘り出し物やジャンク品目当ての客がちらほら見受けられ穴場的な扱いを受けていた。
店名は「カラスのリサイクル」
がらくたを集めたがる烏と店主の名前を掛け合わせたらしい店名なのだがこのカラスのリサイクルではある特殊なものまで買取をしていた。
これはそんなリサイクルショップを舞台にしたちょっとした物語である。