『異世界侵略戦争』
警告音が鳴り続ける。度重なる攻撃を受け機体に重度のダメージ。
エネルギー切れまで残り5分、それまでにたどり着かねば。
「…ッくそっ!くそっ!くそっくそっくそがぁ!(`Д´)」――叫ぶ、叫ばなければやっていられない。
「ふざけやがって、くそ野郎共が!(`Д´)」
「口が悪いぞ、どこで覚えたそんな言葉。あとアラートうるさい」――コクピットに乗っている少女が指摘する。
「でもよぅマスター、マジで裏切っちゃうの。(´・ω・`)」
「ああ、平和的交渉をするのなら私も協力するが武力を持って侵略するとなると話が違う。」「確かにな、たぶんあのジジイと将軍のせいだぜ。ぶっ飛ばしてくればよかったな(`Д´)」
「大丈夫だ、逃げるときに色々と仕掛けてきたからな。時間は稼いだと思うが」――精々1週間くらいだろうな。
再度、警告音が鳴る。
「バカな、予想より速い!?」「いやこの反応は違うな、これは奴らだ。しかも通常の倍以上の大きさだ((((;゜Д゜))))」
「くそっ!ここで潰すぞ。あっちの世界にはまだ倒せる者は少ない。」
「あいよ!消し炭にしてやらぁ(`Д´)」――エネルギーを収束させ放つ。と同時に空間に穴が開き怪物と機体は堕ちる。そう、東京タワーの上空から。
「…ッまずい!仕留めきれてない。エネルギーが足りなかったか」
「いや、コアは抉ったからあと少しで止まる( ˘ω˘ )」
「じゃあ、止まるまで暴れないようにしないと。」――その時、怪物が地上に着いた瞬間、爆発が起きる。
落下の衝撃で爆発したのでは無い――魔力を感知する。
「まさか、もう来たのか。奴らも」
東京タワー近辺の建物屋上に男女と不思議な生物一匹
「ふっー、何とか間に合ったな。」女が汗を拭きながら言う。
「いやいや、結構ギリギリだったけど。」男がため息交じりで答える。
「二人とも上を見ろ。機神がいる。」渋い声で生物が喋る。
「ホントだ、つまりもう始まってるんだよね。」「ああ、『異世界侵略戦争』だっけ?疲れるのはやだなぁ。」「はいはい、行くよ。この世界まだ弱いから早めにやっておいたほうがあとあと楽でしょ。」「そうだな、じゃあ早く見つけるか『世界征服権』を。」
その頃、後に『濡れ女』(ウェット)と呼ばれる女の子は能力を操り人名救助をしていた。