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案山子~宇佐美みちる詩集~  作者: 宇佐美みちる
9/9

案山子 其の九

  「長い眠りにつきたくて」


 深く深く沈みそうに眠い夜

 不気味に静かな夢を見る

  そこには――なにも無い――ナイ

  虚無と 

  未知が

 溶け合う空間の狭間


 無言の重圧

  呼吸(いき) も出来ない程

   重い 苦しい

    のいてくれ!――オネガイダカラ


  開ける大地

  大地

 天地

 風、海、空。

 風、海、空。

 透明な地球儀


 突き出す銀の砲首

 (無音)

 硝子の大砲

 (無音)


  銀紙の飛行機が天を裂く


 寄せては返す浪間

  迷彩色のなにか

   子供の帽子

    青い壜


 転がっている―――ゴロゴロ


  死なないで―――


 今日、

  早く目覚めて、

   忘れたい夢を見た―――  



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