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案山子~宇佐美みちる詩集~  作者: 宇佐美みちる
5/9

案山子 其の伍


   讃歌


  銀 銀 銀 

 そいつはまさしく蛾

 でぶっちょの

 蝶々


  踏 踏 踏

 踏まれたイチョウ

 そのものの

 羽


  金も銀も白も

 知らぬ存ぜぬ

  そいつは蛾

 銀粉つけて

 生きているだけ


――黒い闇の中で


*******************


   風物詩


 ジャギリと

  前髪を切る

 いつくしみなど

  しない


  夏になったカラ

  ジャ魔ネ

  とひと言


 つりあいが崩れた

 歪んだ顔が

 鏡のなかに

  潜んでる


  風が吹き抜ける――


*******************


   知らない瞳


 時に 現世に うつし世に

 歩みを止めさせる程

 強烈なインスピレーションが

 ――襲う! 踏襲する!


 透明な膜が

 瞳の裏に貼りついている


  今や 人が 何と言おうと

  心は 裏をのぞいているのだ


 斜めに映える

 うつし世の

 水平線は

 止まりゆく・・・・・・


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