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案山子~宇佐美みちる詩集~  作者: 宇佐美みちる
2/9

案山子 其の弐

   男女共鳴 


 男は勇者

  女は砦


 勇者は振り返らず

 大地の彼方へと

 走る

  砦は涙ひとつこぼさず

  見送る


――なはて この地に人は宿り

  子をなし 子を立て

  増しゆくだろう――


 女の涙が 空の雨

  男の汗は 海の水

 そして勇者は還らない


 ―砦は今もここにある


 (初出・WEED)


*********************


   友達


 あんまりこっち見ないで・・・・・・

 素直なあなたの瞳

 恥ずかしすぎる


 もう

 何も言えない

 ずっと嘘ついててごめん

 冬の空は青く

 どこまでも広がるけれど

 あなたと私の接点は

――今日を境にすれ違う


 もっともっとずっと

 眺めていたい姿

 聴いていたい声


――さようなら・・・・・・


*********************


   一億の窓


 流れる雲が 教えてくれる

 闇に包まれる この街の

 その一瞬

 ひとときの本当の輝きを

 忘れはしないと


 遠く近くに明滅しゆく

 一億の砂粒に我は誓った


「今日この日 瞳こらし

 億万の窓を見上げた

 希望に燃ゆる心を忘れまい」


 強く 強く 輝きぬくと!


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