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いや、ある
放たれる猛烈な波動。
雷のように閃光が辺りを包み、空気が破裂する音が鳴り響く。
その衝撃は、空中のレキを狙ったことでそのまま空へと突き抜けて行く。
「こ、こげなこつが……」
眩い輝きから目が回復した時、エポナが見たのは真っ二つに裂けた天の雲だった。
「レ、レキ殿はどうなったのじゃ!?」
「おそらく……蒸発してしもうたと……」
エポナは沈痛な面持ちで答えたが――
「あれを見ろ!」
ヤミタが指差したのは地面。
「あっ……!?」
姫もエポナも、そしてバインドすら驚愕に目を見開いた。
「う、嘘だ……! こんなことがあるわけがない!」
その視線の先に――
レキが、いた。
「直撃したはずだ! 何をした!」
フリーダももはや冷静ではいられず叫んでいた。
「何をって……言われましても……」
しかし、当のレキも何が何だかわからない様子である。
こんこん、と自分の盾を叩く。
「タカラさんが送ってくれた盾が守ってくれたんです」
「バカな! バカな! ゼプス・キャリバーを防げる盾などエイ・ジ・アースを置いて他にあるわけがないんだ! 人口に膾炙しなければ特殊効果は発動しない以上、己が知らぬはずがない!」
「いや、ある。この世界にはない(、、、、、、、、)けれど」
「何だと?」
タカラの呟きを理解できた者が、果たしていただろうか。




