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一人百物語 2

今もそこに

作者: 犬猫夜行
掲載日:2026/07/20


以前一緒に仕事をしていた、島井さんの話。

ある日島井さんの元に、実家から写真が郵送されてきた。

少し前に久しぶりに実家に帰った時、カメラに残っているフィルムを使ってしまおうと、家族であちこち撮った写真である。

写真を何枚か見ていると、子供の頃よく遊んだ児童公園で撮った写真が出てきた。ああこれは、と懐かしく見ていると

「?」

ふと気づいた。

写真に写る自分の後ろに、ブランコとジャングルジムが写っている。


そんなはずはない。


この写真を撮った時、児童公園にはブランコもジャングルジムも回転遊具も無かった。

少し前に、公園の遊具で怪我する子供が相次いだとかで遊具はみな取り払われ、島井さんたちが写真を撮った時には、公園に残されていたのは砂場と藤棚だけだった。

しかし、写真には島井さんが子供の頃によく遊んだブランコとジャングルジムがしっかりと写っている。

しかもジャングルジムの中からは、小学生低学年くらいの男の子がにっこりと笑ってこちらの方を見ていた。


後に写真は、ネガと一緒に実家近くの神社に持って行った。



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