「空、赤っ」
新しく連載します!!!反応ください!!!頑張ります!!!
「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
自己紹介をしよう。夜道、街灯に照らされて、買って半年のヨレヨレスーツを着ている俺は、夢谷 歩。今年で23歳。
「仕事、しんどいわ〜...。辞めてぇ〜〜〜」
俺が入社した会社は所謂ブラック企業というもので、新人教育は基本放置。定時はあれど、帰ろうとすると圧をかけられる。勿論残業代なんてものも出ない。上司の口癖は「これも勉強」「学生気分が抜けていない」。既に同期の半数は辞職していた。
「さっさと転職先見つけて、速攻辞めてやるからな。」
毎日言っているような戯言も程々に、そろそろ待望の自宅が近付いていた。
「明日は久々の休みだし、酒でも買って帰ろう...。」
道中のコンビニに意識を向ける。すると、店の前に少しばかり浮いた存在が佇んでいた。
「...高校生?」
制服姿の少年だった。現在の時刻は深夜の2時、何か嫌な予感がする。
「何ですか。」
「あっ、」
しまった、声に出したのが聞かれていた。っていうか、めっちゃガン見してしまった。
「あー...、君、高校生だよね?どしたの、こんな時間に。」
「...まぁ、ガキによくある、ちょっとした反抗ですね。」
家出か。この頃はまぁ珍しいことでもないかと思う。俺だって1回くらい、深夜に家を飛び出したことがある。あの時はまさかこれ程までに家が恋しくなるなんて思いもしなかった。
「まぁ、気持ちは分かるけどさ。親御さん心配するから、早めに帰りなよ。」
「...大丈夫なんで、無視してどうぞ、おじさん。」
「はァ!?」
咄嗟に声をあげてしまった。まだ23....いや、確かにおじさんみたいな台詞言っちゃったけども。
「...僕ももう23歳だからさ。人生の先輩として、話くらい聞いてあげるよ。」
少しムキになっている自覚はあった。それでも、子供がこんな時間に1人というのが心配なのも確かだった。
「....別に話すことなんて......」
「え?」
「え?」
その瞬間、こちらに向かってくるトラックが目に映った。
「ちょ、ちょま、えっ」
「少年!」
────────────────────
あまりに急な出来事であった。まさかコンビニにトラックが突っ込んでくるとは。
.....俺は、死んだのか。
最後に少年のことを突き飛ばしたけど、無事かな。
無事だと良いな。
彼にはまだ未来がある。
もっと良い大学に行って、まともな会社に入れよ。
そして親孝行を........
.......いや、俺生きてるな。
指動いてる気がする。
目開いた。
「口も開いた。」
「...........空、赤っ」




