第二十章 赫き裁き
雨の止んだ名古屋の街は、どこか不気味な静けさに包まれていた。
蓮、燈、ユウト、美咲――四人はそれぞれの傷を抱えながらも、一つの場所に集まっていた。
そこは、かつて彼らが信頼を誓い合った廃工場の地下室。
今夜、彼らは決着をつけるために最後の会合を開く。
蓮は冷たい目で美咲を見据えた。
「お前の言葉が本当なら、なぜ俺たちに隠し事をした?」
美咲は静かに息を吐き、目に涙を浮かべながら答えた。
「全部、香澄の罠だったの。私たちを引き裂くための」
燈も口を開いた。
「今は疑うよりも、真実を見極める時。私たちが一丸となれば、彼女を止められる」
だが、その時、地下室の扉が激しく叩かれ、神堂香澄が冷ややかな笑みを浮かべて現れた。
「遅かったわね。あなたたちの裁きは、私が下す」
彼女の登場に、四人の緊張が一気に最高潮に達した。
香澄は静かに、しかし残酷に言い放った。
「あなたたちは皆、私の計画の駒だった。裏切りも、疑念も、全て私の思惑通り」
蓮は拳を握り締め、言い返す。
「俺たちは駒じゃない。俺たちは自分の意志で戦う!」
その瞬間、激しい銃声が地下室に鳴り響く。
混乱の中、燈はユウトの腕を掴み、出口へと走り出した。
「行くわよ!ここで終わらせる!」
外の夜空には、赫き炎が燃え上がっていた。
この裁きの火は、名古屋の闇を一掃するための始まりに過ぎなかった。




