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第十八章 告白の夜
名古屋の街は静寂に包まれ、夜の帳が深く降りていた。
燈はユウトとともに、薄暗いバーの隅の席に座っていた。
二人の間には、これまでに交わされなかった感情の溝が広がっているようだった。
「燈……ずっと言いたかったことがある」
ユウトの声は震えていた。
彼の瞳は真剣そのもので、言葉に込められた想いが彼女の胸を強く打つ。
「俺は、お前のことが……」
その告白は、ただの恋愛感情ではなかった。
それは、二人が幾多の試練と裏切りを乗り越え、共に戦ってきた絆の証だった。
燈は静かに彼の言葉を受け止め、目に浮かぶ涙をぬぐった。
「ユウト……私も、あなたのことをずっと――」
その瞬間、扉が激しく開き、蓮が慌てた様子で駆け込んできた。
「燈、ユウト、香澄が新たな動きを見せた!早く来てくれ!」
感情の告白は一瞬でかき消され、彼らは再び現実の戦いへと引き戻された。
街の闇は彼らの絆を試し、強くも脆い感情を揺さぶる。
告白の夜は、愛と戦いが交錯する忘れられない一夜となった。




