表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生医術師の魔法好きがこうじて神にまで上り詰めた件  作者: 吾妻 八雲
シーズン2 【聖域巡礼編】(闇の神殿)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

89/199

医術師見習いとネクロマンサー見習いの挑戦

そこは、廃棄された工場跡のように、錆びた金属がそこらじゅうに散乱し、パンクな雰囲気が漂う場所だった。


「56階層か。なんか錆び臭くて嫌な感じですね。」

「そうね。」

リーフィアはハンカチで鼻を覆っていた。


「あ、そこ、飛び出ているので気をつけて!」

「あ、はい!うう、痛てて…。」

「クラリッサ、大丈夫?」

「ええ、たいしたことありません!」


•••••••••

うわあ、足を傷つけちゃった…。でも、このくらいで迷惑かけられないから、後でレストレーションでもかけておこう…。

•••••••••


クラリッサは、迷惑をかけたくなくて、そのことを黙っていた。


「ハーベル、ネクロマンシー試してみたら。」

「はい!クラリッサ、みてくれる?」

「分かりました!」


「うわあ、蛇がうじゃうじゃいますね。」

「最悪…。」


「雷鳴:第5応用魔法!ハイパラライズ!」

ハーベルが広範囲で蛇を痺れさせ、すべてネクロマンシーで味方にしてしまった。


「よし、どんどんかかれ!」

はしゃぐ子供のようにハーベルが階層を進めていった。


「クラリッサ、どうしたの?」

リーフィアがクラリッサの異変に気づいた。


「クラリッサ、診せて!」

ハーベルが膝枕でクラリッサを寝かせ、バイタルを確認した。


「不味いな。どこか怪我してない?」

リーフィアがクラリッサの身体を確認すると、足に傷があり、かなり腫れていて、熱も持っていた。


「この傷、さっきの?」

「はい、ごめんなさい…。」

「いいんだよ、今、治すからね!」


「師匠、不味いです。破傷風かも…。」

「破傷風って感染?」

「はい。外見の傷と破傷風の毒素は魔法で治せるんですが、菌を殺さないとまた熱が出てきて化膿してきます…。」

「そんな、この世界に抗生物質なんてないわよね。」

「はい…。ああ、この間、図書館で試しに作ったペニシリンがあった!ああ、でも、まだ用量の確認ができてないから…。服用量が確定できないや…。」

「一か八か…。」

リーフィアが懇願するように言った。


「いや、一か八かで薬は使えません!」

「そんなこと言っても…。」

リーフィアが考え込んでしまった。


「すでに、物質化できるのよね?」

「はい。じゃあ、魔法として使用すればいいんじゃない?」

「なるほど、その手があったか!」


「クラリッサ、楽にして!」

ハーベルがクラリッサの傷口に手を当てた。


「光:第7上級魔法!セレスティアル・レストレーション!」

「光:第2見習い魔法!ハイアンチドート!」

「薬剤:第4応用魔法!ペニシリアンキュア!」


ハーベルが連続で詠唱すると、傷はみるみるきれいに塞がり、毒素も完全に抜け、破傷風菌も完全に死滅させた。


「光:第4応用魔法!リフレッシュ!」

「光:第3見習い魔法!リゲイン!」


さらに、魔力回復と体力回復もかけた。


クラリッサの顔は、汗が引いてきて、顔色もよくなってきた。


「薬剤魔法が効いたみたいです!」

「ハーベル、凄いわね…。新しい魔法を確立するなんて…。」

「いや、今たまたま思いついただけです。師匠がいなかったら、すぐに気がつきませんでした!」

「よかった!」


「ああ、ハーベル、師匠、わたし…。」

クラリッサが気がついた。


「クラリッサ、横になっていなさい!」

「はい…。ハーベル、ごめんなさい…。」

「今度からは、小さな傷でもすぐに教えてくださいね!」

「分かりました…。」

クラリッサは、可愛らしく小さなベロをちょこんと出した。


•••••••••

ハーベル ♂ 【医術師】【ネクロマンサー見習い】

種族:ヒューマン

武器:【シックスセンス】【海賊ナイフ】

魔法属性:全属性

固有スキル:「統合」「破壊」「精製」「合成」「構築」「解析」「分解」

獲得スキル:「設定」「把握」「毒耐性」「召喚」「魔法陣」「ライブラリー」「分離」「蘇生」

光:上級魔法9  神聖:応用魔法6  薬剤:応用魔法4

闇:上級魔法7  虚空:応用魔法4

炎:上級魔法7

水:上級魔法8

風:上級魔法8  雷鳴:応用魔法5

土:上級魔法8

•••••••••


「ハーベルも、立派な医術師ね!」

元気になったクラリッサがハーベルに嬉しそうに抱きついた。


「まだまだ、新米ですけどね…。」

ハーベルも嬉しそうに微笑んでいた。

次回 戦慄の刻:サリエルの宣告!

続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

リアクションと⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ