表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生医術師の魔法好きがこうじて神にまで上り詰めた件  作者: 吾妻 八雲
シーズン2 【聖域巡礼編】(闇の神殿)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

86/199

ダークエルフの戦略:ネクロマンサーが導く冒険

「でも、さっきのランクを言うのはかっこいいから、今度から真似させてもらおっと!」

ハーベルが満面の笑顔で楽しげに言った。


一方で、クラリッサはまだ無詠唱でウォーターが使えたことを信じられない様子だった。


「あと、ハーベルたちの魔力量って異常に多くないですか?」

好奇心が湧いたように、クラリッサが真剣な表情で質問する。


「クラリッサ、魔力量ってどうやって増えると思う?」

リーフィアが少し微笑みながら問いかけた。


「成長と共にでしょ?だから、私たちダークエルフは長寿でたくさんの魔力を使えるのよ!」


「それが、違うんだな!」

ここぞとばかりにハーベルがドヤ顔を作る。


「実は、魔力は増やせるのよ!」


「いやいや、さすがに師匠でもそれは信じられません……でも、あなたたちの魔力量を見ると、あながち嘘とも言い切れないか……。」

クラリッサは困惑した表情でリーフィアとハーベルの顔を交互に見た。


「にわかには信じられないでしょうけど、無詠唱で魔法を使い続けると、少しずつだけど魔力量が増えるのよ。」


「ええ、そんな……。」

常識を覆す発言に、クラリッサはダークエルフとしての長寿や魔力に対する信念が揺らぎ始めた。


「だから、私たちは常に無詠唱で魔法を使い続けているのよ。」


「そう、俺は薄いバリアで身体を常に覆っているんだ!」

ハーベルが自慢げにバリアを解除して見せると、淡く光るフィールドが消えた。


「そんな……。」

クラリッサの頭の中では常識が次々と崩れていき、彼女は目を見開きながら言葉を失った。


この時、ハーベルは密かにクラリッサの「蘇生」スキルも統合して学び取っていた。彼のスキルセットはさらに多彩なものとなり、ネクロマンシーさえも使えるようになっていた。


••••••••••

ハーベル ♂ 【医術師見習い】

【ネクロマンサー見習い】

種族:ヒューマン

武器:【シックスセンス】【海賊ナイフ】

魔法属性:全属性

固有スキル:「統合」

「破壊」「精製」「合成」「構築」「解析」「分解」

獲得スキル:「設定」「把握」「毒耐性」「召喚」「魔法陣」「ライブラリー」「分離」「蘇生」

光:上級魔法9 神聖:応用魔法6

闇:上級魔法7 虚空:応用魔法4

炎:上級魔法7

水:上級魔法8

風:上級魔法8 雷鳴:応用魔法5

土:上級魔法8

•••••••••• 


クラリッサの戦闘スタイルは、まず手頃な魔物を倒し、その死体をネクロマンシーで復活させて仲間に加えるというものだった。復活した魔物たちが先導し、クラリッサはそれをサポートしていく。このスタイルは彼女の個性を象徴する戦術だった。


「クラリッサ、分かったわ、ありがとう!」

リーフィアが微笑みを返す。


⭐☆☆☆☆☆☆⭐


ハーベルがネクロマンサー見習いとなったことで、彼は新たな視点を得た。魂には形があり、それを見ることができることを発見したのだ。


ネクロマンシーで操られる魔物には「魂」が存在しないため、術者がいなければ維持できない。術者が魔力の供給を止めると魔物は朽ち果てる。この現象は具現化の魔法にも似ていると感じられた。


また、魂は人によって形や色、濃さが異なり、それぞれが独自の特徴を持っていることも分かった。しかし、それが何を意味するのかは、まだハーベル自身も理解していなかった。


ちなみに、リーフィアの「魂」は白く薄い色をしたダイヤモンドのような形で、どこかはかなげな印象を与えた。


クラリッサの「魂」は濃い黒色のハート形で、その存在感は力強く、独特の魅力を放っていた。


一方で、ハーベル自身の「魂」は黄金の強い光を放っており、リーフィアと同じくダイヤの結晶のような形をしていた。


⭐☆☆☆☆☆☆⭐


「では、このまま55階層を目指しましょう!」

リーフィアが軽快に言うと、クラリッサとハーベルも力強く頷いた。


「このパーティーなら、スムーズに進んで行けそうね!」


「クラリッサのネクロマンシーで先導してもらって、弱った敵を俺が攻撃する。サポートはクラリッサと師匠にお願いする感じですか?」

ハーベルが提案する。


「そうね!」

リーフィアもそれに賛同した。


ハーベルが密かにネクロマンシーを使えるようになっていることにリーフィアも気づいていたが、何も言わず黙って見守っていた。

次回 漆黒の翼と邪神の遺産

続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

リアクションと⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ