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転生医術師の魔法好きがこうじて神にまで上り詰めた件  作者: 吾妻 八雲
シーズン1 【王立魔法学院編】

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氷と雷の共鳴 ~帝王に挑む勇者たち~

「グレイシャル・ロック!」

ハーベルが詠唱し、ゴブリンエンペラーを攻撃した。


ゴブリンエンペラーの足元から無数の氷の槍が地面を突き破り、その足を貫く。


ウギャーーーー!


鋭い悲鳴を上げるものの、ゴブリンエンペラーは怯むことなく氷を足で払いのけ、前へと歩みを進める。


「うわ…バケモノかよ…。」

「嘘だろ、あれ、上級魔法だぞ!」

カザキが悔しそうに呟く間にも、ゴブリンエンペラーは大剣を振りかざしながら猛攻を仕掛けてきた。


カザキは、剣の一撃をまともに受けることなく巧みにかわしていく。

「すげえ、カザキ先輩!」

ハーベルが感心する。


「感心してる場合じゃないぞ!どうするんだ!」

カザキが声を張り上げる。


「サンダー!」

ハーベルが雷撃を詠唱し、ゴブリンエンペラーの動きを一瞬止める。


プシューーーー


稲妻が轟音と共に地面に落ちた。


「マッド!」

続けざまに呪文を唱えると、ゴブリンエンペラーの足元の土がどろどろに溶け始め、巨体がずぶずぶと沈んでいく。その鎧の重さが仇となり、ゴブリンエンペラーはもがくほど深く沈み、顔だけが地面から突き出た状態になる。


「ナイス、疾風剣!」

カザキはその隙を逃さず、素早い一撃でゴブリンエンペラーの首をはねた。


「足元が土で助かったな…。」

「マッドってああやって使うんだ…今まで全然使いどころが分からなかったわ!」

マクリアも感心していた。


「周りの敵は俺に任せてください!」

ハーベルがそう言うと、仲間たちは後ろへ下がる。


「チェーン・ライトニング!」

稲妻がほとばしり、次々とゴブリンたちが感電し倒れていく。焼け焦げた匂いが洞窟内に立ち込めた。


「終わったな!」

カザキが剣を収めながら言う。


「まだ後ろにゴブリンは残っていますが、出口にさえたどり着けば問題ありませんね!」

マキアが安堵の表情を浮かべながら言った。


「さて、宝箱だ!」

カザキが満面の笑みで提案する。


「カザキ先輩、お願いします!」

「オッケー!」

カザキが宝箱を開けると、そこには「ゴブリンチョーカー」が入っていた。


【ゴブリンチョーカー】

効果

装着者がゴブリンに襲われなくなる。また、弱いゴブリンなら命令を聞くようになる。


「これ、ネルさんに付けてあげたいな…。」

ハーベルがつい本音を漏らす。


「ああ、でもみんなで山分けするんでしたよね!」

慌ててそう言うと、マクリアが微笑みながらチョーカーを差し出す。

「あとで、ネルに渡してあげて!」


ギルドの仲間たちはみんな笑顔だった。


「俺、このギルドに入れて本当によかったです…ありがとうございます!」

ハーベルは深々とお辞儀をして仲間たちに感謝を伝えた。


次回 未来への指南書 ~光と魔力の協奏~

続きの気になった方は、

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リアクションと⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

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