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転生医術師の魔法好きがこうじて神にまで上り詰めた件  作者: 吾妻 八雲
シーズン1 【王立魔法学院編】
45/47

鍛錬の道 ~シックスセンスが開く未来~

昼過ぎ、ハーベルがギルドの拠点に顔を出した時には、すでにげっそりとした様子だった。


「ハーベル、はい、お昼ごはんだよ!」

ネルが楽しそうにお弁当を渡す。


「あ…ありがとう…ございます…食欲が…。」

ハーベルは息も絶え絶えで、力が入らない様子だ。


「ハーベル!魔法は使ってるの?」

ネルが首をかしげる。


「ま…魔法ですか…?」

「うん。なんで回復しないの?」

「ああ、回復魔法使っていいんですか…。」

「もちろんよ。あんなメニューを素でやったら死んじゃうでしょ!」

「マジですか…先に…言ってくださいよ…。」

ハーベルは項垂れながら呟く。


「ハイライフ!リフレッシュ!」

自身に体力回復と疲労軽減の魔法をかけると、ハーベルの身体が虹色に輝き、みるみる回復していった。


「はあ、楽になった!ネルさん、ありがとうございます!」

「お礼?」

ネルが可愛らしく首を傾げた。


「これなら、やっていけそうです!」

「よかった!」

ネルは優しい笑顔で応える。


⭐☆☆☆☆☆☆⭐


「おお、ハーベル!訓練は進んでいるか?」

カザキが声をかける。


「はい!もちろんです!」

「よし、今日から武器を使った訓練だ!」

「分かりました!」

ハーベルは緊張して体がガチガチに固まる。


「そんなに緊張するな!まずは木の剣と木のナイフで試してみろ!」

「なるほど…。」

「木製だからといって油断するなよ。これでも十分人を殺せるからな!」

「分かりました。肝に銘じます!」

ハーベルは敬礼する。


ハーベルとカザキが木製の武器で立ち合いを始める。しばらくすると、カザキが感心した様子で語りかけた。

「ハーベルは剣よりもナイフの方が合っているみたいだ!」

カザキが木のナイフを手渡す。


「ナイフは致命傷を狙うのではなく、相手の体力をじわじわ削っていく感覚で攻撃するんだ!」

カザキが寸止めでハーベルの手足の腱を狙う見本を見せる。

「なるほど…。」

「いいか、こうだ!」

「こうですね!」

「なかなか筋がいいな!」

カザキはハーベルの動きに感心した。


•••••••••

カザキ ♂ 【風の剣士】

魔法属性:風属性

固有スキル:「合成」

カザキの実家は剣士の訓練場を運営し、彼自身は師範代にまでのぼりつめている。

代々受け継がれている【ゲイルブレード】を携え、得意技は【疾風剣】高速移動後の鋭い剣技が特徴。

•••••••••


「ハーベルは、やはり剣よりもナイフの方が得意のようだな。」

「はい!」


【シックスセンス】は全属性の魔石を埋め込まれているため、ナイフとしてだけでなく魔法剣や杖の代わりとしても使用可能だった。


「そういえば、初めての訓練で使った『ストーン・バレット』って、どうなってるんだ?」

「どうなってる、とは?」

「俺が知ってる『ストーン・バレット』とは明らかに違う。攻撃が鋭すぎるというか…。」

カザキは言葉を探しながらもどかしそうに話す。


「ああ、俺の『ストーン・バレット』は小さくて固い石を少し尖った形にして、通常より高速で打ち出しているんです!」

「そんなので威力は出るのか?」

カザキが疑問を投げかける。


「では、あの木を見ていてください!」

ハーベルが【シックスセンス】を杖のように構え、呪文を唱える。

「ストーン・バレット!」


プシュ、プシュ、プシュ、プシュ、プシュ、プシュ…

放たれた石の弾が木を連続で貫通し、木は真っ二つになって倒れた。


「嘘だろ!あれで木を倒したのか?」

カザキは目を見開いて驚く。


「このように尖った石の弾を連続で打ち出せば、かなりの威力が出ます。ただし、一発一発は弱いので急所を狙う必要があります。」

「なるほど…マジで凄いな、お前!」

カザキはハーベルの技術に感心し続ける。


次回 初級ダンジョン完全制覇 ~森深部の試練~

続きの気になった方は、

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リアクションと⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

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