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転生医術師の魔法好きがこうじて神にまで上り詰めた件  作者: 吾妻 八雲
シーズン1 【王立魔法学院編】

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訓練場の英雄 ~光のナイフが導く未来~

「この辺りじゃ、敵が弱すぎるな!」

「もう少し奥まで行ってみましょう!」

マクリアとカザキが先導して進む。


「みんな、静かに!」

カザキが手を上げて全員を制止した。場の空気が一気に張り詰める。


「あそこに、サンライトベアがいる!」

カザキが小声で指さす先には、神々しい光沢のある毛並みを持つ巨大な熊が立っていた。全長3メートルを超える体躯が威圧感を放ち、鋭い目つきで周囲を警戒している。


「次はあいつを仕留めてみよう!」

「分かりました!」

ハーベルは静かに気合を込めて返事をする。


「次はハーベルも前衛に出るぞ!」

「でもハーベル、武器がないだろ!」

スイカが軽くツッコミを入れる。


「大丈夫です!」

ハーベルの確信に満ちた声に、全員がうなずく。シズネが目を細めて小声でつぶやいた。

「私の…『ポイズン』…が合図…。」

「了解!」


「ポイズン!」

シズネが呪文を詠唱すると、サンライトベアの周囲に紫色の霧が立ちこめ、毒がその巨体に染み込んでいく。不意を突かれたサンライトベアは低い唸り声を上げた。


ブォーーーー!


「ナイスです、シズネさん!次は『ヴァーティゴ』を!」

ハーベルが追撃の呪文を唱えると、サンライトベアの動きがさらに鈍り、ふらふらと揺れ始める。


「スイカさん、足止めをお願いします!」

「任せて!『アイス・ロック』!」

スイカが詠唱を終えると、サンライトベアの足元に氷のトラバサミが現れ、動きを封じ込めた。


「よし、次は俺だ!『サンダー』!」

ハーベルが雷を呼び出す呪文を唱えると、一筋の稲妻がサンライトベアの頭上に直撃する。轟音と共に、その巨体が震えるように揺れた。


「今です、カザキさん!止めを!」

「ほいきた!『疾風剣』!」

カザキが疾風のごとく駆け抜け、サンライトベアを一刀両断にした。


「やったー!初の大物だ!」

ハーベルは飛び上がらんばかりに喜びを見せた。


「ハーベル、やったわね!」

「いやいや、さっきの『サンダー』って初めて見たわ!」

スイカが驚きと共にハーベルを見つめる。


「指示のタイミングも完璧だった!」

マクリアが感嘆の声を上げる。


「ハーベル…『ヴァーティゴ』…すごい…へへへ…。」

シズネは怪しい笑いを浮かべている。


「ハーベル、素敵ですわ!」

マキアは興奮気味に言い、恍惚の表情を浮かべていた。


「おい、ハーベル!チェストがドロップしてるぞ!」

「ああ、本当ですね!」

ハーベルは初めての宝箱に目を輝かせる。


「ここはハーベルが開けるべきね!」

「いいんですか?」

「もちろんよ!」

仲間たちの声に背中を押され、ハーベルは緊張しつつチェストを開ける。


「ナイフ…ですか?」

取り出したのは、まばゆく輝く一本の美しいナイフだった。


「珍しいナイフね!」

「この魔石、6つも付いてるな!」

「しかも、光属性か!」

「使えるのはハーベルとマキアだけね。」

マクリアが詳しく説明する。


「私は後衛向きなので、ハーベルが使うべきだと思いますわ。」

マキアがナイフを手渡し、微笑んだ。


「こんな良いもの、もらっていいんですか?」

「今回は特別よ!」

マクリアが応じた。


【シックスセンス】

光属性のナイフで、中央に大きな光属性の魔石、周囲に5つの小さな魔石が埋め込まれている。

効果

- すべての魔法属性の威力を増強。

- ユニークスキル「模倣」を発動し、すべての属性の固有スキルを一時的に模倣可能。


•••••••••

これは、良いものを手に入れた。

これで、すべての属性の固有スキルを自分のものにできるな!

•••••••••


ハーベルは、初めての宝物に胸を躍らせた。


こうして、ハーベルの初冒険は無事に幕を閉じた。しかし、これはさらなる冒険の始まりに過ぎなかった。

次回 ネル特製メニューと魔力量の秘密

続きの気になった方は、

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頑張って続きを書いちゃいます!

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