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転生医術師の魔法好きがこうじて神にまで上り詰めた件  作者: 吾妻 八雲
シーズン1 【王立魔法学院編】

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初級ダンジョンの英雄

薄暗い森の中に立つと、周囲にはじめじめとした湿気が漂い、上空を見上げても太陽の光はほとんど届かない。気が滅入るような雰囲気のこの場所は、学院内に初心者向けの訓練エリアとして設置されたものだった。


高等部の敷地は広大で、校舎エリアと訓練用ダンジョンのエリアに分かれている。訓練エリアは高等部の敷地面積の30倍もの広さを誇り、その中には初級向けから超難易度まで様々なダンジョンが点在している。


今回はネルが拠点で待機し、ハーベルの飛び級を成功させるためのスケジュールを考えてくれることになった。


「まずは、この初級ダンジョンから始めよう!」

カザキが声を張り上げる。


「それじゃあ、中距離魔法攻撃から試してみましょう!」

マクリアの提案に従い、一行は森の奥深くへと進んでいった。


「とりあえず、あのキラーラビットを狩ろうか!」

カザキが指差す先には、鋭い牙を見せる三匹のキラーラビットが姿を現した。


「了解です!」

ハーベルはやる気に満ちた声で応える。


「正面から三匹来るぞ!」

マクリアが警戒を促す。


「マクリアは左を!俺が右を斬る!ハーベル、お前は真ん中だ!」

カザキの指示に従い、チームはそれぞれ役割を持って動き始める。


キラーラビットが一斉に突進してきた。左側の一匹はマクリアの前へ飛び込むが、彼女はすばやく呪文を詠唱する。

「ストーン・ウォール!」

石壁が地面から競り上がり、ラビットは激突して弾き飛ばされる。


右側の一匹はカザキの剣によって瞬く間に斬り倒された。中央から突進してきたラビットはハーベルを狙っている。

「ストーン・ウォール!」

ハーベルも石壁を作り防御を試みる。しかし、ラビットは雄叫びを上げながら壁を飛び越えてくる。


「ハーベル、危ない!」

仲間たちが叫ぶ中、ハーベルは冷静に手を構える。

「ストーン・バレット!」

銃の形に組んだ指先から鋭い石の弾丸が放たれ、ラビットの眉間を正確に撃ち抜いた。


その場は静まり返り、全員がその技術に息を飲む。

「うぉー!すげえ!」

歓声があがり、仲間たちは口々にその才能を称賛した。


その時、マクリアが弾き飛ばしたはずのラビットが跳ね返り、再び彼女を襲おうとしていた。ハーベルは素早く銃の形を作りもう一度詠唱する。

「ストーン・バレット!」

弾丸が放たれ、ラビットは地面に沈黙した。


「危なかった…心臓が止まりそうだったわ。」

マクリアは息を整えながら、ハーベルへと感謝の言葉をかける。

「本当にありがとう、助かったわ!」

彼女はハーベルの手を強く握った。


「何かアイテムがドロップしています!」

「キラーラビットの角と魔昌石だね。」

アイテムを確認したマクリアが言う。

「アイテム回収は私がするので、皆さんは敵に集中してください!」

「了解!」


息の合ったチームは森の奥へ進み、その絆は試練を前にしてさらに深まっていくのだった。

次回 訓練場の英雄 ~光のナイフが導く未来~

続きの気になった方は、

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リアクションと⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

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