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転生医術師の魔法好きがこうじて神にまで上り詰めた件  作者: 吾妻 八雲
シーズン1 【王立魔法学院編】

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勇者 降臨!?ハーベルの決意

ハーベルがこれまでに手にしたスキルは、ネルが与えてくれた「構築」と「把握」、レオンから学んだ「分解」、例の事件で偶然、獲られた「召喚」だった。

そして、レオンの左手に秘められた「魔法陣」もあった。


「召喚」は正直、どう使えばいいのか分からないが、「把握」は多岐にわたって使える可能性があるスキルだ。


ハーベルは、自身の能力を最大限に生かすため、「統合」スキルの使用時に発生する反動を抑える方法を模索していた。そのためには、魔力量を増やす地道な努力が必要だった。


例えば、無詠唱バリアの習得に挑み続けていた。しかしながら、スキルの反動は依然として厳しく、10分間もの昏睡状態に陥ることがしばしばだった。


「このままじゃ命に関わるかもしれない…。」

ハーベルは、どのように魔力量を増やせるか、頭を悩ませていた。


「そういえば、担任のメルギド先生は魔法陣の専門家だったな。【MACOK】のことも含めて、今度相談してみよう!けど、魔法陣を身体に刻むなんて、魔力の流れに悪影響を与えたりしないのだろうか?」

ハーベルは一人きりでそんな考えを巡らせ、次の目標をまとめ始めた。


•••••••••

ハーベルのメモ帳


固有スキル:「解析」「統合」

獲得スキル:「分解」「構築」「把握」「召喚」「魔法陣」


当面の目標


- 魔法陣についてもっと学ぶ

- 魔力量の使用を抑え、反動で意識を失わない方法を探る

•••••••••


ハーベルは回復役としてギルドに貢献していたが、それだけでは物足りないという思いがあった。もっと強くなるために、彼はギルドメンバーに自分の思いを打ち明けて協力を仰ぐ決意をした。


翌日、ギルドの集会所に足を運ぶと、全員が揃っていた。


「これで全員揃ったわね!」

リーダーのマクリアが立ち上がり、語り始める。


「今日はギルドの方針について話し合いたいと思うの。」

「今年の卒業試験はマクリアと俺が担当だよな?」

「ええ、内容次第だけど、たぶんパーティー戦でのレアアイテム収集になると思う。」

「その可能性が高いな!」

カザキは何か考えを巡らせているようだった。


「ハーベルが加入してくれたし、パーティー編成を少し変えてみようと思うんだ。」

「なるほどな!」

「賛成。」

「素晴らしいアイディアね。」

「カザキさん、最高っすね!」


そこでハーベルが手を挙げ、質問したい様子を示した。


「はい!ハーベル君!」

マクリアが教師のような調子でふざけながら指をさす。


ハーベルは少し緊張しながら語り始めた。

「俺は光属性だから、みんなは回復や治癒に期待してると思うんだ。でも実は、飛び級を考えていて…。」


ギルド内が一瞬静まり返る。


•••••••••

いきなりすぎたかも…やばい、誰も反応してくれない。

目を開けるのが怖い…。

•••••••••


意を決して目を開けると、ギルドメンバーの目が輝いており、皆が尊敬の眼差しでハーベルを見つめていた。


「勇者…。」

カザキが呟く。


「そう、勇者よ!」

マクリアが叫ぶ。


「勇者降臨…。」

シズネが妄想に浸る。


「ハーベル、最高だな!」

スイカが肩を叩いて応援する。


「まさかそんな方だったとは!」

マキアが少し頬を赤らめる。


ネルは輝く瞳でハーベルの手を握りながら言った。「ハーベルさんって勇者だったんだ!」


「どういうことだ?」

ハーベルは全員の反応に戸惑いを隠せない。


「よし!必ず一緒に合格させてやる!」

カザキが勢いを増す。


「いやいや、みんな急にどうしたんだ?」

スイカが肩を叩きながら、「まぁ、いいから!」と促す。


「納得いかないんだけどーーー!」

ハーベルはそう叫びながらも、メンバーの熱意に圧倒されていた。

次回 紫炎の工匠の意志を継ぐ者

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頑張って続きを書いちゃいます!

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