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転生医術師の魔法好きがこうじて神にまで上り詰めた件  作者: 吾妻 八雲
シーズン1 【王立魔法学院編】
4/4

深淵の魔導書と魔法陣使いの真実

勇気を振り絞り降りてきた階段の先には、教室ほどの広さの部屋が広がっていた。部屋の中央には、朽ち果てたボロボロのテーブルが置かれ、その上には一冊の本が、まるで「見つけてくれ」と言わんばかりに煌々とした灯りの下に鎮座していた。


「これって、魔導書!?」


その魔導書は、人間の薄皮を張り付けたような不気味な触り心地で、中央には悪魔の目を模した装飾が施されていた。その目は、まるで彼方側から此方側の深淵を覗き込むかのような、底知れぬ邪悪さを漂わせていた。


「気持ち悪!でも…中身は気になるな…」

リナは、思わず声に出してしまった。


リナの好奇心は、魔導書の怪しさをも上回り、抑えることができなかった。彼女は慎重にその本を手に取り、ページをめくり始めた。


そこには、【魔法陣使い】に関する詳細な記述が綴られていた。それによると、【魔法陣使い】になるためには、非常に厳しい条件をクリアしなければならず、そのため彼らは極めて希少な存在であるという。


【魔法陣使い】とは、人間の身体の一部に直接、自分の望む魔法陣を刻むことができる存在であり、魔法陣を刻まれた者たちは【魔刻印者】と呼ばれ、蔑まれる運命にあると記されていた。


「ああ、だからマコックなのか…」


•••••••••

第一章 魔法陣使いの心得


その1

【魔法陣使い】は、決して人に知られず、極秘でなくてはならない!


その2

【魔法陣使い】は、魔法陣を研究し追及し続け、決して他者の考えに盲従してはならない!


その3

【魔法陣使い】は、【魔刻印者】を蔑み、貶め、絶対的に服従させなければならない!


その4

【魔法陣使い】は、優秀な【魔刻印者】を育てあげ、己の信念を貫き通さなければならない!


その5

【魔法陣使い】は、さらに優秀な【魔刻印者】を従え、組織の拡充を推し進めなければならない!

•••••••••


その魔導書は、くだらない心得から始まり、信じられないほど残酷で非道な内容がぎっしりと詰まっていた。


「これって、本当なのかしら?にわかには信じられないけど、続きがどうしても読みたい!」

リナは、満足そうにニヤリと笑みを浮かべ、立ち上がった。


「さあ、帰って読み直しよ!楽しみが増えたわ!」

魔導書をまるで大切な赤ん坊を抱くように抱え、リナは気味の悪い笑みを浮かべながらその場を後にした。

次回 深紅の魔法陣と実験台の少女

続きの気になった方は、

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頑張って続きを書いちゃいます!

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