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転生医術師の魔法好きがこうじて神にまで上り詰めた件  作者: 吾妻 八雲
シーズン1 【王立魔法学院編】

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魔法と医術:二つの夢、ひとつの道

俺は、父さんのような医術師になりたい。


父さんも母さんも、俺を立派な医術師に育てることを当然のように考えていた。


そのためには、高等部の卒業が必須条件だ。それは俺自身もよく理解している。

けれど、それだけで満足するわけにはいかない。俺にはもう一つ、どうしても叶えたい夢がある。


それは、師匠について、魔法や魔道具について学ぶことだ。

魔法が大好きだという理由もあるが、何より師匠の魔道具の仕組みや斬新な着眼点には心から感動する。そんな知識を自分のものにしたいという想いが、日に日に募っていた。


もちろん、魔法を極めて強くなりたいという願望もある。しかしそれだけじゃない。俺は師匠自身についても、もっと深く知りたいと思うようになっていた。


ここ数週間、俺は毎日のように父さんに弟子入りについて打診していた。

そしてついに両親が折れてくれた。高等部を卒業したら、しばらく師匠のもとで修行することを認めてもらえたのだ。


「師匠!ついに承諾が取れました!」

喜びで心が躍り、俺はテルミットを耳に当てた。


「あらあら、おめでとう!」

リーフィア師匠の声が聞こえてきた。それは安心したような、優しい響きだった。


「でも、高等部卒業が条件だということで…申し訳ありませんが、あと3年待っていただけますか?」

そう伝えると、師匠は即答でダメ出しした。


「それじゃ、遅すぎるわ!」


「ええ、でも卒業は避けられないし…。」

困り果てる俺に対して、師匠は勝手に結論を出した。


「いいわ。高等部には飛び級制度があるでしょう。それを利用して1年で卒業してきなさい!」


なんて無茶な要求だと思った。でも、それしかないとも思えてきた。

俺は師匠の言葉に覚悟を決めた。


「はい!師匠、頑張ります!」


師匠は満足そうな声で続けた。

「その間に、レオン君と【MACOK】について私が調べてみるわね」

師匠のその一言が、俺の不安を少しだけ和らげてくれた。


「師匠…ありがとうございます…。」

俺の声はかすれていて、涙がこぼれそうだった。

次回 ギルドに挑む少年の決意

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