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転生医術師の魔法好きがこうじて神にまで上り詰めた件  作者: 吾妻 八雲
シーズン1 【王立魔法学院編】

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30/201

弟子入りの提案と迷子の夜

「実は、俺もリーフィアさんに、告白したいことがあります。」

今度は、ハーベルが真剣な顔つきになった。


「こ、告白…って…?」


「リーフィアさん!」

「は、はい!」

リーフィアは、なぜか心臓が高鳴っていた。


「俺!」

「はい!」

リーフィアの頬がほんのりと赤らむ。


「強くなりたいんです!」

「ああ、そうなのね…。」

リーフィアは、少し肩透かしを食らったように肩を落とした。


「ええ、何ですか?俺、何か変なこと言いましたか?」

「いいえ、とんでもございません…。」

「なんです、その口調は、ハハハ…!」

「そうね、ハハハ…!」

二人は、急におかしくなって笑い出してしまった。


「そっか、強くなりたいんだね。どれくらいの強さを目指してるの?」

リーフィアは真剣な表情に戻り、問いかけた。


「仲間を守れるくらいに!」

ハーベルは、きっぱりとした口調で答えた。


「う~ん…。」

リーフィアは、人差し指で自分の頬をくるくると回しながら、考え込んでいた。


「分かったわ、私の弟子になりなさい!」

リーフィアは勢いよくハーベルの肩を両手で叩いた。


「ええっ、いきなり何を言い出すんですか?」

ハーベルは驚いて声を上げた。


「そうと決まれば、まずはご両親の了解をもらってきなさい!それが絶対条件よ!」

「ああ、ちょっと…。」

「了解をもらったら、また来なさい!」

「ええ、待って…。」

「ああ、それと、そのテルミットはそのまま肌身離さず持っていなさいね!スマホみたいに連絡を取るのに使えるから!」

「いや、だから…。」

ハーベルはしどろもどろのまま、リーフィアの勢いに振り回されていた。


「さあ、頑張って、両親を説得してきてね!」

リーフィアはハーベルの肩を押しながら玄関の方へ連れていき、何やら呪文を唱え始めた。


⭐☆☆☆☆☆☆⭐


次の瞬間、ハーベルは巨大な樹の根元へ飛ばされていた。


「ええーーーって、どういうこと?」

ハーベルは突然の出来事に混乱して声を荒げた。


「俺、まだ弟子になりたいなんて一言も言ってないですけどーーー!」

リーフィアの一方的な態度に、完全に呆れてしまった。


しかし、ハーベルは頭を切り替え、前向きに考えることにした。


「まあ、ここは良い方に捉えよう。気兼ねなく話せる転生者仲間ができたと思えば…良いこともある、はずだよね?」

彼は少し不安を抱きながらも、自分を励ました。


「って、家はどっちだよーーー!」

ハーベルは周りを見回し、完全に道に迷ったことに気付いた。


「ああ、マジでどうしよう…。」

それでも彼は、何とか前向きな気持ちを保ちながら家への道を探し始めた。

次回 転生者の絆と運命の導き

続きの気になった方は、

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頑張って続きを書いちゃいます!

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