表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生医術師の魔法好きがこうじて神にまで上り詰めた件  作者: 吾妻 八雲
シーズン1 【王立魔法学院編】
3/4

忘れられた研究室の呼び声

そこに、一枚の薄汚れた紙切れが、花びらが空を舞うようにひらりひらりと、リナの机に舞い降りてきた。


「何かしら?」

リナが、紙切れを拾い上げると、


「うん…【MACOK】!?」


薄汚れた紙切れには、【MACOK】という謎の言葉と、高等部の旧校舎への簡単な地図が描かれていた。


「これって、旧校舎の魔法陣研究室の準備室のことかな?」

リナは、地図の指し示す場所に心当たりがあったらしく、灯りはつけっぱなし、本も開いたままで放り出して、薄暗い図書館を後にした。


⭐☆☆☆☆☆☆⭐


「はあ、はあ、はあ、ここか…」

リナが息を切らせて走ってやって来たのは、高等部の本校舎を抜けた奥にある場所で、今は使われていない旧校舎が、何かをおびき寄せるかのように、おぼろげに佇んでいた。


「ちょっと怖いけど…はあ、はあ、行くしかないか…」

リナがそう呟いて、旧校舎を閉じ込めるように置いてあった、金属の柵を少しずらして、隙間から中へと入っていった。


「ライト!」

リナが詠唱すると、目の前に青白く光る玉が現れた。


旧校舎へびくびくしながら入っていくと、中はクモの巣とホコリまみれで、人が出入りしている様子はなかった。


「この教室の奥だよね…」

怖くて独り言をいいながら、魔法陣研究室までやって来た。


「準備室は、ここね…」

準備室のドアを開けると、本棚と小さな机と椅子がおかれていた。


本棚には、難しそうな本がホコリまみれで散らばっていた。その中に、妙に綺麗な本が1冊だけ置かれていた。


「なんか、怪しいな…」

リナは、その本を強く押し込んでみた。


ゴ…ゴ…ゴ…ゴゴ……ゴゴゴゴゴゴ…


重い本棚が、嫌なきしむ音をたてながら、右へと移動すると、ヘビの魔物が大きな口を開けているような、深淵へと続く漆黒の階段が下へと続いていた。


「隠し階段って…怪しすぎるでしょ…」

さすがのリナも、ゴクリと息を飲んで少しだけ躊躇したが、意を決して一段ずつ降りていった。

次回 深淵の魔導書と魔法陣使いの真実

続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

リアクションと⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ