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転生医術師の魔法好きがこうじて神にまで上り詰めた件  作者: 吾妻 八雲
シーズン1 【王立魔法学院編】

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22/199

秘密を握る白いローブの男

青空には太陽が輝き、小鳥が囀り、心地よい風がそよいでいた。その穏やかな天気とは対照的に、ハーベルの心には曇りが残ったままだった。


高等部の広い敷地の片隅、ハーベルと男はベンチに腰掛け、気まずい沈黙が流れていた。


男が先に口を開いた。


「君は中等部の生徒か?」

「はい、中等部の学生です…。」

「そうか。私は高等部の教員だ。」

「先生ですか…。」

「まあ、そんなにかしこまる必要はないよ。」

「はあ…。」


その穏やかな声に少しだけハーベルの緊張が解けた。


「それで、何を探していたんだい?」

先生が優しく尋ねると、ハーベルはこれまでの経緯を話し始めた。ただし、都合の悪いことは巧みに省略して。


•••••••••

俺が転生者だなんて言うわけにはいかない…。

それに、【MAC•••】やレオンの左手のことも伏せておくべきだろう。

まだこの男を信用したわけじゃないし、何とかしてこの場を切り抜けないと…。

•••••••••


「なるほど。君は、その紙切れが例の事件に関係していると考えて、高等部まで調べに来たというわけだね?」

「はい…ごめんなさい…。」

「いや、謝る必要はないよ。」

先生は少し考え込むように視線を落とした。


「あの~。」

「なんだい?」

先生は優しい表情を浮かべたまま答えた。


「もうそろそろ帰らないと…。」

ハーベルが立ち上がろうとすると、男は急に声を張った。


「そうか、そうか。それは悪かったね!でも、ちょっと待ってくれたまえ!」


そう言って、男は立ち上がるハーベルの手を掴んだ。その力は優しいが、逃がす気はないようだった。


次回 優しさの影に潜む赤い光

続きの気になった方は、

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頑張って続きを書いちゃいます!

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