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転生医術師の魔法好きがこうじて神にまで上り詰めた件  作者: 吾妻 八雲
シーズン8 【魔刻印者編】(創始)

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200/201

新生『ソーサリーエレメント』

レオンは真剣な顔になり、これからの未来について語り始めた。


「それにしても、これからどうするつもり?」

リセが心配そうな顔でレオンに迫る。


「まだ、他の『魔法陣使い』に虐げられている【MACOK】たちが、いるはずだ。そいつらを、救出して【MACOK】だけの組織を作ろうと思う!」

レオンの言葉に、トリガーが目を輝かせた。


「なるほど、それはいいな!」

「どちらにしても、私たちは裏の世界でしか生きて行けないしね…。」

リセがそう言うと、みんなが頷いた。


「組織の名前はどうするの?」

ミリアが期待を込めて尋ねる。


「『ソーサリーエレメント』でいいんじゃないか? 結局手にできなかったからな…。」

トリガーが提案した。


「俺は、賛成だ!」

「私もそれでいい。」

「異議なし!」

全員の賛同を得て、新たな組織「ソーサリーエレメント」が、ここに誕生した。


「そう言えば、レオンがいない間にいくつかの情報を集めておいたぜ!」

トリガーが口を開いた。


「なんだ?」

レオンが興味深そうに顔を向ける。


「どこかの村にさっき言ってた『神様』とやらがいるらしいぜ、ちょっと怪しい情報がな…。そこには、お宝があるらしい。それを頂こうじゃないか!」

トリガーの言葉にアルカが目を輝かせた。


「分かった。僕たちは、今日から『ソーサリーエレメント』として活動をする。まずは、【MACOK】の仲間を集める。それと同時に『神様のお宝』とやらを頂くとしよう!」

レオンがソーサリーエレメントの創始者として高らかに宣言した。


「そうと決まれば早速行動ね!」

ミリアの行動は相変わらず素早い。


あっという間に、全員が方々へ散っていった。


⭐☆☆☆☆☆☆⭐


新生「ソーサリーエレメント」のアジトでは、情報収集を終えたトリガーがレオンの元へ戻っていた。


「レオン、今いいか?」

「おお、トリガー、なんだ? いい情報でもつかんだか?」

「ああ、どうも悪魔召喚に、もうひとり『魔法陣使い』が、絡んでいるようだ!」

トリガーの言葉に、レオンの表情が険しくなる。


「まあ、そんなこったろうと思っていたけど、名前は分かるか?」

「ひとりは、メルキドだな。もうひとりがマリフィスって言うやつらしい…。」

トリガーの調べによると、マリフィスは、以前より魔法学会でも問題視されている存在で、魔法陣学において異常な執着と怨念にも似た思考や行動が問いただされていた。


表面上はメルキド博士とは対立関係にあるとされていたが、実際「魔法陣使い」としては、協力関係にあり、以前のサリエル召喚にも深く関わっていた。


「しかも、レオンは、そのことに全く気がつかずにメルキドに従っていたのだった…。」

その事実に、レオンの顔に悔恨の色が浮かんだ。自らがまたも悪魔召喚に利用されていたという屈辱。


マリフィスは、バルカ大森林の中にある大魔獣保護地区の職員として働いていたが、問題行動が著しいため解雇されたらしい。その後の行方は不明とのこと。

だが、ここに来て新たな悪魔召喚を行ったのではないかと裏の世界で噂になっているようだった。


「また、悪魔召喚を? 懲りないやつだな…。」

トリガーが怒りを露わにする。

「俺が絞めてこようか?」

アルカが腕まくりをする。

「いや、悪魔を甘くみない方がいい。もしマリフィスと手を組んでいたら厄介だ。とても一人や二人でどうこうできるもんじゃない」

レオンは冷静に状況を判断した。


「これは、組織として動くべき案件だ!」

「了解!」

「他のみんなは、情報のやり取りはあったか?」

「ミリアが、砂の国『サンドリア』に新たな【MACOK】をみつけて連絡を取っているらしいわ!」

レオンは決断した。

「じゃあ、一度全員を集めてサンドリアへ向かうとするか?」

「そうだな」

レオンたちは、集合するとサンドリアへと向かった。


次回 【MACOK】:影の英雄たち

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頑張って続きを書いちゃいます!

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