表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生医術師の魔法好きがこうじて神にまで上り詰めた件  作者: 吾妻 八雲
シーズン7 【悪魔男爵激闘編】(サリエル戦)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

173/200

結集の旅路:始まりの知恵

「このバスっていう乗り物、快適だね!」

ネルが嬉しそうにハーベルに抱きつく。


「温度管理もできているから、寒い場所も暑い場所にも行けるよ!」

ハーベルは少し自慢げに答える。


ハーベルは、バスを運転しながらみんなの様子にも注意を払っていた。


雪に覆われたヴォレアリスト王国の北端、エンバーグロウ・クレスト山脈の麓にある、ヴェルエ村へと到着していた。


「みんな、毛皮を着込んで寒そうだね…。」

クラリッサは外を眺めて「ブルッ…。」とした。


ハーベルたちは、村から少し離れた場所を借りることを了承してもらうために村長のもとへとやって来ていた。


「村長、ハーベルと申します。」

ハーベルは深々と頭を下げる。


「おお、こんな遠くまでよく来られたの~。」

村長はにこやかにも見えるが、どこかぎこちないようにも思えた。


「はい、エンバーグロウ・クレスト山脈に少し用事がありまして、村の近くの土地をお貸しいただけないでしょうか?」

「おお、それならウチに泊まっていきなされ、部屋数だけは多いでの、遠慮せんでええぞい?」

「それは、助かります…。」

ハーベルは苦笑しながらも頭を下げた。


「それにしても、そんな薄着で寒くないのかい?」

村長は不思議そうにハーベルの服装を指差した。


「ええ、この魔道具のおかげで寒くはありません…。」

ハーベルは、首からかけられた宝石を「キラリ…。」と見せた。


「ほお、ええ道具をお持ちじゃな…。うらやましい…。」

村長は眼を輝かせながら、宝石を見つめていた。


「では、お言葉に甘えてお部屋をお借りします…。」

ハーベルは成り行きで、村長の屋敷へ泊まることになってしまった。


「みんな、すまない…。村長の屋敷へ泊まることになってしまった…。」

ハーベルが申し訳なさそうに言う。

「まあ、こんな機会ないから、ぜひ泊まらせていただきましょうよ!」

クラリッサが少し楽しそうに言った。


「そうですわね!」

アクシアも何かを期待している様子だった。

「でも、悪魔の宮殿の近くだ…。用心をしておくのに越したことはないよ!」

ノアールがみんなに注意を促した。


「そうだ、ノアールの言う通りだぞ!」

カザキも頷いていた。


その晩は、村長の屋敷でおもてなしにパーティーを催してくれ、みんなは上機嫌で眠りについた。


深夜2時…。


ハーベルが眠っている部屋のドアをゆっくりと開ける音が静かに響く。


キーーー…。


そこには、怪しい影がぬーっと忍び寄った。

次回 夜の密会:悪魔の嘲笑

続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

リアクションと⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ