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転生医術師の魔法好きがこうじて神にまで上り詰めた件  作者: 吾妻 八雲
シーズン6 【六大精霊塔編】(エレメンタルスパイア)

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デスサイスの真実と新たな仲間

「ハーベル、クラリッサ、よくデスサイスを見て!」

ノアールが何かに気が付いたように叫んだ。


クラリッサがデスサイスを凝視すると、

「ハーベル、魂が丸い!」

「ああ、俺も今気づいた…。」


ハーベルはすかさず

「リヴェレーション・アルカナム・10!」

すると、呪文が頭の中に流れ込む。

「闇の精霊に感謝する。闇の帳より生まれし刃よ、我が命に従い、姿を現せ!デスサイス!闇召喚:第9上級魔法!テンペスト・リーパーズエッジ!」


死神の姿は、スーッと影のように消えてしまい大鎌が

「ゴトリ……。」と音を立てて床に転がった。


「おお、倒したのか?」

カザキが心配そうに尋ねる。


「いいえ、仲間にしました!」

「仲間に?」

フレアが不思議そうな顔をする。


「闇の精霊に感謝する。闇の帳より生まれし刃よ、我が命に従い、姿を現せ!デスサイス!闇召喚:第9上級魔法!テンペスト・リーパーズエッジ!」

ハーベルの詠唱で、紫色の禍々しい魔方陣が床に広がると、再び死神の姿が現れ、大鎌を拾い上げた。


「これで、みんなと話せるでしょ?」

ハーベルがデスサイスに語りかける。


「ええ…。お初にお目にかかります…。」

なんかモジモジした感じで話し出す。


「なんか、イメージと違う…。」

ハーベルがつい声に出してしまった。


「ああ、すいません、すいません、私は人見知りが激しくて…。」

デスサイスが焦った様子で答える。


「デスちゃん、なんか可愛いね!」

クラリッサが優しく声をかける。


「クラリッサさん、ありがとうございます!」

デスサイスも満更でもない様子だった。


「ところで、デスサイスさんは、どのような経緯でここへ幽閉されているんですの?」

アクシアが少し悲しげに尋ねる。


「ええ…と、特に経緯とかはありません…。」

デスサイスは困った様子で答えた。


「どういうこと?」

ネルが心配そうに尋ねる。


「ええ…と、ええ…と、私はただの呪われた武器ですから…。」

デスサイスは恥ずかしそうに言った。


「ええ?」

「ああ…。」

「そう言うことか…。」

一同が頷いた。


「この姿は、私が出している幻影です!」

デスサイスは死神の姿を消して、また「ゴトリ…」と床に落ちた。


「デスサイスさんは、武器そのものだったんですね…。」

「そうだったのか…。」

カザキは今頃気づいたようだった。


「そうだ、デスサイス!クラリッサに協力してあげてくれないかな?」

ハーベルが突然の提案をしてきた。


「協力とは?」

「クラリッサの武器になってもらいたいんだ!」

「ええ…私は構いませんが…。」

「クラリッサどうかな?」

「ぜひ!」

クラリッサの目は乙女のように輝いていた。


「デスちゃん、よろしくね!」

クラリッサがデスサイスを「クルクルクル…」と舞うように回転させながら、ポーズを決めた。


「めちゃくちゃ、強そうだな!」

フレアが少し羨ましそうに呟く。


「いや、実際にめちゃくちゃ強いだろ!」

「確かに…。」

カザキとハーベルが少し呆れたように言った。


「一度、家に戻って休みませんかしら?」

アクシアがお願いするように言うと、


「そうだね、一度戻ろう!」

ハーベルたちは、次々とテルミットで家へと転移していった。


それと同時に、静かに砂時計の最後の一粒の砂が落ちきると、


ドカーーーン!


凄まじい音を立てて部屋ごと吹っ飛んでしまった。


「チッ、運の良い奴らですね……。」

その時、謎の影がスーッと霧のように消えた。

次回 デスサイスの警告~悪魔の影と光の階段へ~

続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

リアクションと⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

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