表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生医術師の魔法好きがこうじて神にまで上り詰めた件  作者: 吾妻 八雲
シーズン5 【魔刻印者編】(逆襲)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

136/199

表の世界へ ~秘められたる力とそれぞれの願い~

王立魔法学院高等部の旧校舎の地下室。


そこは、レオンたちにとって新たなアジトとなった。簡素なコンクリートの空間は、以前のアジトと大差なく、アルカは所在なさげに転がっていたバケツを軽く蹴った。


ガラーン、ガラーン……。


かつてメルギドに囚われていた【MACOK】たちは、既に解放され、サクナの「魅了魔法陣」の力によって、辛い過去の記憶から解放されていた。


「さあ、ここを私たちのアジトとして使えるように、少しずつ片付けましょうか!」

リセはそう言うと、明るい声で腕まくりをし、率先して掃除を始めた。


「そう言えば、メルギドの秘書をしていた【MACOK】がいなかったか?……レオン!」

トリガーは、ふと思い出したようにレオンに問いかけた。


「リナの姿は見当たらないな……。彼女は正直、何を考えているのか全く読めなかったから……。」

レオンも首を傾げ、リナの行方に疑問を感じていた。


•••••••••

リナ ♀ 【MACOK】

【メルギド博士の助手 兼 秘書】

種族:ヒューマン

魔法属性:闇属性

固有スキル:「分解」「執着」

魔法陣:「締縄魔法陣」「高速魔法陣」「音魔法陣」

光:見習い魔法1

闇:応用魔法6 

炎見習い魔法:1

水:見習い魔法1 

風:見習い魔法1 

土:見習い魔法1

•••••••••• 


「まあ、とりあえずのアジトとしては、こんなもんで十分だろう!」

トリガーは、現状に納得したように呟いた。


「ところで、今後の私たちの活動目的は?」

サクナは、これから何をすべきか気になり、レオンに質問した。


「ああ、そこが一番気になる!」

アルカも、不安そうな表情でレオンの言葉を待った。


レオンは、皆の視線を受け止め、話を切り出した。

「メルギドが以前、話していたことがあるんだが、この世界には精霊の力を宿した魔昌石があって、『精霊石』と言うらしい。各属性に一つずつしか存在せず、『ソーサリーエレメント』と呼んでいた」


「へえ……。」

リセは、初めて聞く話に興味津々の様子で耳を傾けた。


「それを手に入れるのか?」

トリガーが、今後の目標を尋ねた。


「ああ、まずはこのソーサリーエレメントを手に入れて、力を得る!裏の世界だけじゃなく、表の世界をも征服できる力を!」

レオンは、強い決意を込めて熱く語った。


「確かに、今の私たちの身体じゃ、裏の仕事くらいしかできないし…。」

リセは、自らの境遇を思い、少し悲しそうな表情を浮かべた。


「私たちだって、いつか表の世界を堂々と歩きたい!」

アルカは、隣に座るサクナの手をそっと握りながら言った。


「そうだね…。」

サクナも静かに頷いた。


「私はいつまでもレオンの傍にいるから…。」

ミリアは、少し頬を赤らめながら、レオンへの変わらぬ忠誠を誓った。


「まずは、そのソーサリーエレメントに関する情報集めだな!」

レオンが指示を出すと、それぞれが頷き、一瞬で姿を消して情報収集へと散っていった。


⭐☆☆☆☆☆☆⭐


しばらく後、アジトに戻ってきたレオンは、トリガーに声をかけた。

「トリガー、何か掴んだか?」

期待に満ちた眼差しだった。


「ああ、もちろんだ……。まだ、噂レベルだが……。風の神殿の近くに、忽然と深い霧に包まれた高い塔のようなものが現れたらしい。」

「それは、興味深い!」

レオンは、その奇妙な現象にすぐに興味を示した。


「私も、その噂を聞いた!」

リセも、情報収集で得た内容を共有しようと話に加わってきた。


「それで……。」

レオンは、二人に続きを促した。

「私が聞いた噂では、その塔には誰も近づくことができないらしいのよ!」

リセの言葉に、レオンはさらに興味を惹かれた。


「ほお……。さらに、興味深いな!」

「ソーサリーエレメントに関係があるかは別としても、調べておく必要がありそうだな!」

アルカが、調査の必要性を提案した。


「うん、私も行くべきだと思います。」

サクナも、仲間の意見に賛同するように頷いた。


「とりあえずの目標は決まったみたいね!」

ミリアは、嬉しそうにレオンに抱きついた。


「ああ、その塔を目指してみよう!とりあえず、僕が一人で行って様子を見てくるよ!」

レオンはそう言うと、すぐにでも移動しようとしたが、

「待って……。ここは、みんなで行った方が良い気がする……。」

ミリアが、なぜかそう感じ、レオンを制止した。


「なぜ…?」

レオンは、優しく理由を尋ねた。

「ただの勘かな……。」

ミリアは、少し照れたように笑った。


「分かった……。ミリアの勘は当たるからな!みんなで行こう!」

レオンは、手のひらを皆に向けて差し出した。


一人、また一人と、みんながレオンの手の上にそれぞれの想いを込めて手を重ねていく。そして、レオンは一瞬で、風の神殿の近くの街へと全員を転移させた。

次回 シーズン6 【六大精霊塔編】

(エレメンタルスパイア)

精霊石の眠る場所~交錯する運命~

続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

リアクションと⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ