表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生医術師の魔法好きがこうじて神にまで上り詰めた件  作者: 吾妻 八雲
シーズン1 【王立魔法学院編】
12/132

学院戦闘試練録

学院の授業は退屈な内容が多かったが、友達がたくさんできたおかげで楽しい学園生活を送ることができていた。


学園の一画には、生徒専用の戦闘訓練エリアが設けられており、その区画は密集した木々で覆われ、魔物が逃げ出さないように二重の結界で厳重に守られていた。


「では、今日の授業ではパーティー戦闘の訓練を行います。」

アリーナ先生が準備を進めながら、快活な声で説明してくれた。


「ハーベル、マナ、フレア、ムゲツの4人でチームを組み、キラーラビット3匹の撃破を目指してください!」

「はい!」


「まずは、パーティー内の役割を考えましょう!」

「了解です!」


俺はすぐさま仲間に提案を始めた。

「ムゲツは力自慢だから、タンク役が向いてるだろ!」

「オッケー!」

「マナは光属性で回復が得意だから、援護を頼む!」

「任せておいて!」

「フレアと俺で前衛を担当しよう!」

「了解!ハーベル、よろしく!」

「行くぜ!」


みんなの意思を確認しながら、俺は役割分担をまとめた。


その時、森の奥からキラーラビット3匹が姿を現した。


「来たぞ!気を抜くな!」

俺は鋭く声を上げ、仲間に注意を促す。


一匹目のキラーラビットが勢いよく飛びかかってきた。

「オレに任せいや!」

盾を構えたムゲツがすかさず前に飛び出し、攻撃を受け止める。


キラーラビットは盾に激突して怯んだ。

「今だ!」

俺とフレアは左右から攻め込み、剣で仕留めた。


「まだ来るぞ!」

ムゲツが叫んだが、フレアが地面に刺さった剣をなかなか抜けずに苦戦していた。

その隙にキラーラビットの攻撃が迫り、ムゲツは前に出ることができず、フレアの左肩がキラーラビットの牙に噛まれてしまった。


「キャーーッ!」

フレアは剣を振り抜いたが、キラーラビットは素早く飛び退いて逃げてしまった。


「くそっ…大丈夫か、フレア?」

俺が駆け寄り声をかけると、マナに指示を出した。

「マナ、回復を頼む!」

「分かりました。レストレーション!」

マナがスタッフを掲げ、癒しの魔法を詠唱する。フレアの傷口は少しずつ塞がり、出血も収まった。


その間、ムゲツと俺は警戒を怠らず、フレアとマナを守っていた。


「ごめん、もう大丈夫だよ!」

フレアは剣を構え直し、気合を入れ直した。


次の瞬間、キラーラビット2匹が左右から同時に襲いかかってきた。


「ムゲツは右を頼む!」

「任せい!」

「俺は左を行く!」

俺が一瞬早く飛び出し、キラーラビットを一刀両断で倒した。


ムゲツは右側から飛び込んでくるキラーラビットを盾で叩き落とし、続けてフレアが飛び上がり、止めを刺した。


「お見事です!」

アリーナ先生が手を叩きながら称賛してくれた。


周りの生徒たちも歓声を上げながら拍手で祝福してくれた。

俺たち4人は少し誇らしげに拳を掲げて応えた。


「さっきはありがとう、マナ!」

「いいえ、それが私の役目ですから!」

フレアとマナは互いの努力を讃え合い、握手を交わした。


「ムゲツのタンク役は心強いな!」

「ハーベルこそ、最後の一撃は見事だったぜ!」

俺たちも拳を合わせて互いを称えた。


他にも幼馴染みのアンナ、工作の得意なクリフト、剣技に長けたアルファ、そして親友のレオン――大切な仲間たちがいてくれる。


次回 ダンジョンと勇気の代償

続きの気になった方は、

ぜひともブックマークをお願いいたします。

リアクションと⭐5もつけていただけると幸いです。

頑張って続きを書いちゃいます!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ