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ケースⅦ 河口恵一 3章 (2人だけのワンマンライブ)

………亜久田にとって今回は最高の獲物だった。

なぜなら借金を抱えている2人が昔バンドを組んでおり同じ夢を抱いている情報をキャッチしたからだ。

まずは駅前でストリートライブをしている河口を落としにかかった。思わず近くのファミレスで勧誘してしまったが問題無いここの客も店員も誰も俺達に興味が無い事を最近知ってしまったからだ。

案の定河口を落とし、最近部下になった例の鬱陶しい後輩にライブ会場を抑えさせ今泉の説得に向かった。

今泉の住んでいるボロアパートに着いた。そして今泉の表札が掛かった部屋の前に立った時異臭を感じた。

ドアの鍵は閉まっていた。そこで大家に友人で会いに来たと嘘をついて大家と共に部屋に踏み込んだ。

するとそこには腐敗した今泉の遺体があった。

その後の警察の捜査で事件性が無かった事が判明した。河口と亜久田にとって最悪の展開となった。

そして亜久田は会場をキャンセルした。

その日の夜河口から電話で相談があると言われた。

翌日待ち合わせ場所の夜の公園に着くと河口は既に待っていた。

「亜久田さん、俺考えたけどアイツが1番好きだったこの曲を亜久田さんと一緒に演奏したいんだ。それが俺の望みで良いよ。その後俺の魂を美味しく頂いてくれ。」河口からの申し出に亜久田は驚いた。

河口が続ける。「俺アイツのいないこの世界で生きていく意味が見出せないよ…俺に残ったのは淡い夢と借金だけ…親にも見放されたしな。だから一緒に演奏してくれよ。アイツと俺の鎮魂歌を。」

亜久田は河口の目をただ見つめるしかなかった。

そして答えた。「その望み叶えましょう。ただし今ここで結構ですよ。私こう見えて楽器の演奏には自信あるので。」そう答えると河口はニヤッと笑った。

………演奏を終えて河口は亜久田の渡した薬を飲んで眠りについた。これから組織の研究所に運び込まれて臓器を抜かれて売り飛ばす事になる。

「亜久田さんって楽器出来るんですね。」横から例のクソガキが馴れ馴れしく話しかけてくる。

「まあ人並みにはな。」亜久田はダルそうに返した。

「面白くないなぁ〜そこは今泉の魂が乗り移ったとか色々言いようがあるでしょう。」クソガキのノリに亜久田は呆れながら「お前の感性ははっきり言って面白くない。」するとクソガキは「お前なんて言わないでください。不適切です。僕にもちゃんと名前があるんですよ。」「いや、お前の名前知らないし…」クソガキのノリに押されながら亜久田はそう答えた。

「あ、名前言ってなかったですか。親しみを込めてカズって言って下さい。」カズは弾けんばかりの笑顔でそう答えた。「上司から名前言えって言われて下の名前言う奴初めて見たぞ。」亜久田はそう呟いた。

「あ、そうえば亜久田さんこの前僕と一緒に買ったロンT着てくれているんですね!」

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