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ファクト ~真実~  作者: 華ノ月
第二章 沼に足を取られた鳥は愛を知る

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15.


「……そうだ!やつら、神明組だ!!」


 本山がそう言葉を放つ。


 その時だった。


 ――――パァァァン!!


 銃声の音が響き、政明が倒れた。



「……マサ!!」


「……うぅ……」


 政明が咄嗟に絵梨佳を庇い、政明の肩に銃が撃たれる。


「マサ!マサ!」


 絵梨佳が必死で声を掛ける。



「警察だ!!」



 紅蓮たちが飛び出し、警察手帳を広げる。


「槙!救急車だ!」


「あぁ!!」


 紅蓮の言葉に槙が急いで救急車を呼ぶ。


「な……なぜこんな女を庇う?!」


 新形が政明を見下ろしながら叫ぶ。


「絵梨佳は……死なせない……。絵梨佳は……俺にとって……」


 政明が息を乱しながらそこまで喋るが、撃たれたショックで意識が朦朧とし出してきたのか、それ以上言葉を綴れなくなる。


「……お前が……お前が居なければ政明は……」


 新形が震えながら言葉を綴る。



 ――――チャキっ!!



「死ね!女!!」



 新形が絵梨佳に銃を向ける。



 ――――パァァァン!!



「なっっっ!!」


 紅蓮が持っていた銃で新形の銃を弾く。


「動くな!!」


 紅蓮が叫ぶ。


「くそっ!おい!全員殺せ!!」


 新形が叫び、手下たちが銃を紅蓮たちに向ける。



 ――――パァン!パァン!パァン!!



 紅蓮が男たちの銃を次々と弾いていく。


「くそっ!」


 一人の男が銃を弾かれて唸る。


 そして、男たちが素手で対抗しようと紅蓮たちに突進する。その男たちに本山達が格闘技で次々と男たちを倒していく。


「ひぃぃぃ!!」


 一人の男がそれを見て、慌てて逃げだす。



「透さん!あれ!!」


 そこへ、到着した奏たちが紅蓮たちと男が乱闘しているのを見て声を上げる。


「絵梨佳!!」


 徳二が絵梨佳の姿を見て駆け出す。


「佐崎さん?!待ってください!!」


 突然駆けだした徳二を追うように奏たちがその後を追う。


「ちっ!仲間か!!……佐崎?!」


 男たちの一人がやってきた奏たちに声を上げる。そして、徳二がいることに驚きの声を上げた。


「絵梨佳!!」


 徳二が叫んだ言葉に絵梨佳が顔を向ける。


「あんた!なんでここに?!」


 絵梨佳が驚いたように声を上げる。


「……なっ?!」


 徳二が傍まで来て、絵梨佳が抱き締めている政明を見て声を上げる。


「止血するぞ!」


 徳二がそう言って着ていたシャツを破り、政明の肩に巻く。


「しっかりしてください!!」


 奏が政明に声を掛ける。


「うわぁぁぁぁ!!!」


 紅蓮たちと乱闘していた一人の男が奏に向って駆けだす。


「「「奏!!!」」」


 男が刃物を持って奏に向かって行ったのを見て透たちが声を上げる。



「きゃぁぁぁぁぁ!!」



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