二十一から二十五
21
蝉の羽は 着なば必ず 肥田示し 旅すら半ば 亡き母の店
せみのはは きなばかならず ひだしめ(し たびすらなかば なきははのみせ)
22
名は一つ 華美の衣服の 美童追う 飛び退く不意の ピカッと火花
なはひとつ かびのいふくの びどうお(う とびのくふいの ぴかっとひばな)
23
糸纏う 兄以外化け 憑物も 気づけば異界 似合う戸惑い
いとまとう あにいがいばけ つきもの(も きづけばいかい にあうとまどい)
24
過疎疎い 過去瞞しの 繋がりが 夏の市香山 誤解と嘘か
かそうとい かこまやかしの つながり(が なつのしかやま ごかいとうそか)
※ 市香山(地名)→死か山/死火山
25
母「ははは」 婆は「はははは」 母は馬場 婆は屎、「大蛇!」
「hubba hubba(ハバ‐ハバ)」母は
ははははは ばばははははは はははは(ば ばばははばはば はばはばははは)
※ 最初の「馬場」は場所、「屎」はトイレのつもり。
ハバ‐ハバ【hubba hubba】[感]早く早く。
はは《「はば」とも》大蛇。
羽場/波場/羽塲/馬場(苗字/地名)
掵/沮/阻(地名)
ばば【×糞/×屎】
はば【幅/巾】
は‐ば【端場】義太夫節